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ストレスが溜まっているあなたにー「放下著(ほうげ/じゃく)」

おはようございます。
こんな言葉があります。
「放下著(ほうげ/じゃく)」。

この言葉は、9世紀の中国・唐に生きた趙州(じょうしゅう)禅師の言葉として残っています。

ストレスを抱え込んでいる方を見ますと、肩に力が入って、拳を握りしめている方が多いように見受けられます。
まるで何かを必死に掴もうかとしているかのようです。

掴むことでますます不安が増すことが解らないんですネ。

あなたも、お化け屋敷に友達と入って、
後ろからお化けが急に現れたとき、
思わず友達にしがみついたり、
相手の服を握りしめたりした
ことがありませんか?

我々って何か怖くなり不安になったとき、
何でもいいから支えとなるものを
握りしめる癖があるようです。

さて、放下とは、字のとおり、下に放すということです。
著は、この字自体には意味がないのですが、前の字を強調する字です。
手に握りしめて後生大事にしていること、大事にしているものを
パッと放して見てくださいと言う意味です。

不思議なことですが、握りこぶしを緩めて手を開きますと、
体中の強張りがスッと消えていくのを感じるのではないでしょうか。
地球には重力が働いています。
手を開くと、重い重いと思っていたことから
順番に下に落ちていくからでしょうか?

だからこころが軽くなる。

本当になくしてはならないものだけが、
あなたのこころに添って残ります。

今、「おもてなし」と言う言葉が
日本に定着しています。

これは、自分が持っているもの、持っていることを
相手に差し上げるということに他なりません。

これはあなたの手から差し上げること、
ものを放すということです。

執着することと反対の作用です。

常に相手をもてなすことを考え、実行することは、
自分の執着心を捨てることになるのではないでしょうか?
ストレスで自分が苦しいと仰る方は、
もしかしますと、あなたの周りにある
ものすべてが、自分のものだと執着して
手放そうとしていないのではないでしょうか?
固く固く握っている拳をゆっくりと開いて見てください。

今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。
クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

*このように禅語を絡めてコーチングを20年間やってきました。

詳しくは下記の題名をクリックしてご覧ください。

クマさんの「室町時代から続く日本式コーチング」

 

 

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