今日から連休ですね。

連休は楽しく過ごせそうですか？

クマは連休は毎日仕事で楽しくなりそうです。

今日も東京は雨で、まだ寒いですね。

春の息吹きはどこ行ったのでしょ。

閑話休題、

コーチングを少し勉強した方からこんなお話を伺いました。

「コーチングがこの頃よく機能しているんですよ。コーチが相手の話を傾聴するために、ニュートラルな気持ちで接するのが鉄則と聞いてさっそくにやってみたところ、これは正解ですね。ニュートラルで聞くと相手の話が良く聞こえてきますよ」

 

このようなことを仰いました。

そこでちょっと心配にもなり、こんな質問をしました。

 

「ニュートラルな状態っていうのは具体的にどうしているのですか？」

 

この方、答えました。

 

「顔に表情をださず、じっと相手の顔を観て・・・。」

 

えっ、それニュートラル？

 

この方にコーチングを受けたクライアントさん、あなたはホントにＯＫだったのですか？

 

話していて、話しやすかったですか？

自分の頭の中で閃光が走っていたでしょうか？

話している中から新しい考えが出てきたでしょうか？

 

以前、横浜の女子大学で講義をしたとき、

「３分間相手の話を黙って聞く」という練習をしてもらいました。

 

２人、ペアになって、Ａさんが「今までで楽しかったこと」をテーマに３分間話す。

これをＢさんは途中で口を挟まず黙って聞く（頷くのはＯＫ）。

 

これをやった後の学生の反応は、

 

＜話してみて＞

 

○　３分間自分だけが話し続けるのは難しい。

 

○　話をしていて、だんだん何を話しているのか解らなくなってきた。

 

○　相手が黙っていると、どう思っているのか解らないので不安になった。

 

＜聞いてみて＞

 

○　途中で自分が喋りたくなった。

 

○　黙って聞いていたら、相手が段々喋りづらそうになってきた。

 

○　相手が喋っているとき、自分が何を次に話そうかとやっぱり考えてしまった。

 

○　黙っているってこんなに難しいとは思わなかった。

 

○　頷きを入れないときは、相手が話づらそうだったが、途中から頷くと話がスムーズに出てきた。

 

普段の彼女たちの会話は、コミュニケーションというよりは、

お互いの意見の出し合いっこが中心なのでしょうか。

勿論、きちんと相手とコミュニケーションを図っている学生が

多いとクマが感じたことは付け置きます。

 

コミュニケーションとは、相手が伝えようとしている情報を

できるだけフィルターを通さず、受け取ること。

 

そして、今度は受け取った情報に対して自分が行動するなり、

相手に自分からの情報を返す双方向の伝達方法です。

 

冒頭の彼は、相手の観察はしているのでしょうが、

相手の気持ちを軽くしてはいないように思います。

 

情報を受け取る前に、相手の気持ち、感情、思考回路をもみほぐし

柔らかくしてあげることが、話し易くすることだとわたしは考えます。

 

ニュートラルとは、表情を閉ざすことでも、口を閉ざすことでもありません。

 

相手のそのときの雰囲気に合わせて、

聴く方も相手の雰囲気に沿ってみてもいいんじゃない？

 

ただし、これをやり過ぎると相手に流されることがありますから、臨機応変に！

 

今日はここまでお読みいただきありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

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