明けましておめでとうございます。元旦
あけましておめでとうござります。
昨年、新たにクマと繋がっていただいた方、何年にも亘り、クマと繋がっていただいた方。
どうぞ、本年は皆様により良いお年になりますよう、ご祈念いたします。
昨日の大晦日にはクマの住んでいるところに雪が降りましたが、
今日の元旦は、新年、清々しく新しい年をいただきました。
東京は青空ですが、あなたのところはいかがでしょうか
青き空に富士の山が真っ白く浮かび上がっています。
その雄々しくも清らかな姿に憧れているのか、
白い雲が富士山の形そのままに被い、富士の姿を真似ています。
不動の富士があり、一片の雲が刻々と富士の山を
横切っていくことにより、動と静の対比が面白いのですが、
今日の雲は、富士山にどれほど憧れているのか?
雲が富士の形をなかなか崩そうとはしません。
さて、皆さん、元旦の今日はいかがお過ごしでしょうか?
何事にも初心があります。
お茶、お花、書などのお稽古ごと。
マーケティング、経営、コミュニケーション等の勉強。
これらにも、勿論、初心はありますヨネ。
今日の富士を真似る雲のように一所懸命に、
先輩のなさることの一挙一動を忘れまいと、
それこそ息遣いや顔まで似せようとしたことを
今は懐かしく思い出します。
クマの好きな七十二候では、第六十六候、
「雪下出麦(ゆき/わたりて/むぎ/いづる)」です。
この候は、初心を表わす言葉としてクマは好きです。
あたり一面真っ白な雪で蓋われ、何もかもが観えなくなるこの季節。
それでも、この雪の下では、麦の子が芽吹きを始めているのです。
固く凍った地面、その上を何十センチと蓋う雪。
そんな何にも観えない中で、この麦の子は春を信じて芽を吹いたのです。
地面の凍れが緩み、雪が融けてからでも、いいんじゃない?
誰ですか?
そんなことを言っているのは!
そのときになって慌てふためき、動こうとしても遅いのです。
今日の今日、この日にこれからの1年を経緯として考え、
1年後にどのような花を咲かせているかをイメージしましょう。
それをするのには、今日が最適!
今日すれば、簡単(かんたん)って言いません?
それは、元旦(がんたん)!!
このような詰まらぬ落ちからクマの1年は始まります。
皆さんの御力をお借りして進めて参りたくぞんじますので、
何卒、本年も宜しくお引き回しいただきますよう、
隅から隅までズズ、ズイ~ット、御願い申し上げまする~。
元旦や
今日すればこそ
簡単や! (クマ:お粗末)
いくらクマにしても酷過ぎる~。
<時候を表わす季語>
ここは新年なので多くの素適な季語があります。
クマに相応しく「屠蘇」と活きましょ。
「屠」とは、邪気を払うという意味です。
また、「蘇」とは、命が蘇ることです。
屠蘇は薬草とされる肉桂(にっけい/シナモン)、山椒(さんしょう)、白朮(びゃくじゅつ)、桔梗(ききょう)、防風(ぼうふう)を細かく砕き袋に入れ、酒に浸して作ります。
屠蘇を頂き、本年も無病息災で一1年を過ごせますよう、皆様とともにお祝いしましょう。
もう一つ、「若水(わかみず)」と言う季語をお話しましょう。
元旦の朝、清流や井戸から新しい水を汲み、これを神棚にお供えすることで一族、家族の健康を祈る。
とても静かな中に命の迸りが観えるようでクマは
とても好きな行いと季語だと思います。
現代では、もちろん簡単に井戸水はありませんし、
水質汚染が怖いと仰る方もでて参りましょうから、
ペットボトルでも水道水でも良いのです。
こころから、家族や相手の健康、そして彼らのためにご自分の健康を祈り、コップ1杯の水を頂く。
この気持ちが単なる水を若水に変える魔法なのだと思います。
<時候を表わす色>
正月なればこその色をお話しましょう。
「松葉色(まつばいろ)」。
門松を玄関に設えるお宅が多いのではないでしょうか。
真っ青な竹をスパッと切って、ピンと伸びた松葉をあしらえる。
年神様を請来し、1年の幸運を願うものとして凛とした感じがします。
また、能楽堂の正面には常緑の松が舞台奥に描かれているのをご覧になられた方もいらっしゃるでしょう。
この深い緑色を松葉色と言います。
長唄の初回に浚う『松の緑』の出だしに、「今年より、千たび迎うる春ごとになおも深めに松の緑か・・・。」と唄いますが、この通り、松は千年もの間、常緑とされるお目出度い樹木です。だからこそ松竹梅の筆頭なのでしょうネ。
さて、この松葉色をより濃くした色を「千歳緑(ちとせみどり)」と言います。
先程の長唄ではないですが、千年も青々と生きる松に長寿を祈念するのでしょう。
さらに、岩がこの松よりも永い間、変化しないことから「とこいわ」と謂われますが、これが語源となったのが、「常盤色(ときわいろ)」です。この色は松葉色を明るくした色です。
このような色に、冬の色無き風情と我々のいのちの短さをせめて、松の緑に望みを託そうとこころのどこかで思っているのかも知れません。
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