行動するとき何をまずしていますか?
先日、クライアントに軽くなれ、軽くなれと言っていましたら、
落語家にでも成れって言うんですかい?
なんて、ちゃちを入れられてしまいやした。
落語家がなぜあんなに軽く話が出来るか
お解りになりますでしょうか?
そうそう、簡単になれるもんじゃあ、
ありやせん。
明治時代の大看板に、三遊亭圓朝と
謂う師匠がおられました。
この師匠、話しがうめいのなんのって、
スッと座布団に座るや、
場がすっと変わったようです。
さてこの方、明治の三舟の一人、山岡鉄舟師に、
「おまえは舌で喋っているからつまらない。
舌をなくさなければ落語家になれない!!」と
一喝されたのだそうです。
その後、圓朝は参禅し、見事、大名人になりました。
この圓朝師匠が枕で、次のようなことを
仰ったと聞いております。
「手前は舌無しでお話いたしますので、お客様方には、
耳無しでお聴き取りいただきますよう
お願いを申し上げます」
山岡鉄舟師に師事した圓朝が天龍寺の滴水和尚から
頂いた道号は「無舌居士」と言うそうです。
目次
行動するときやるべきことは?
コーチングの目的はクライアントが軽く行動できるようになることと考えています。
よくPDCA(Plan,Do,Check,Act)と言います。
このサイクルをキッチリと回すことで、物事が進捗していく。
その通りなんですが・・・。
多くの方が計画の段階で止まってしまっています。
行動するために計画をしなくっちゃと言いながら、
足をプランプラン。
どうしてこうなっちゃったのでしょうか?
もしかして、求めている目的が未だ明確に
イメージ出来ていないのですか?
そう言われて、今度は目的のイメージを
一所懸命に捻り出そうとする。
ますます訳がわからなくなって、ヤメタ。
こんな経験はないでしょうか。
私はあります。
一歩も進めなくなって、アクションではなく、
ハクション大魔王を呼び出したくなっちゃう。
これではいけません。
自分で動かないことには、
結果はついてきません。
行動の因
こう考えてみてはいかがでしょうか。
行動する因は、何かを求める、
このようにしたいと言う
願望から始まります。
これは漠然としていて良いんです。
以前、クライアントだった学生たちに、
「富士山に登ろう」と言うテーマで
話し合ってもらったことがあります。
最初は、いつ登ろうと言うことから始まり、なんとなく、
じゃあやってみるかと言う意見で、すぐにでも富士山に
トライしようとしました。
みんな、すぐにでも登れそうです。
私は次の条件をつけました。、
「三ヶ月後、富士山の頂上に立つために、必要なものは何か? 」
そして、
「そのために必要なことは何か?」
の両面を考えてみること。
「富士山の頂上って、どんな感じ?」
彼らからは、
「結構寒いんじゃない?」
「何度ぐらい?」
「マイナス5度からマイナス10度だって!」
「え~っ? 寒いよね。」
「だったら、防寒服いらない?」
「普通の靴じゃダメだろ。」
「懐中電灯もいるよね。」
必要なものはたくさん出てきましたが、
必要なことはなかなか出て来ません。
ある女の子が言いました。
「私、体力に自信がないから、今日から
3ケ月先を目指して、運動する」
この言葉で、他の学生も登山当日、
一人の脱落者もなく登り切るために、
一緒に体力作りをしようと言うことになりました。
そして、3ケ月後、彼ら全員で
富士山の頂上に立ちました。
行動するときに大切なこと
○ 最初は漠然とした目的で良い。
○ その目的に必要なもの、必要なことを考える。
○ 目的の到達時点を設定する。(いつ)
○ 目的が達成された時のワクワク感を共有する。
○ アクションプランを紙に書き入れる。
○ プランを実行しながら、いつの時点でも調整可能とする。
○ 出来るだけ周りを巻き込む。
○ みんなで目的を享受し、感動を分かち合う。
このような流れで行動することを考えると、
行動することの現実性が深まり、
行動が軽くなるのではないでしょうか?
行動する(まとめ)
行動を起こすことにのみ終始してしまう方や、
目標を達成することにのみ終始してしまう方を
多く見てきました。
確かに、行動することは変化ではありますが、
このような見方で行動をすることは、
その場その場の変化しかもたらしません。
あなたに必要なのは、一時的な変化ではなく、
内面のシフト(より高次元な自分への変化)
ではないでしょうか。
あなたが何を成し遂げたかというよりも、
あなた自身が誰であるかをしっかり観る
ことが大切なのではないでしょうか。
このような軸を持ち、行動までの流れを
考えていけば、自ずと、行動は軽くなる
と思います。
だから、あなたもこの記事を読んで面白いと思われたならば、まずは行動です。
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結芽創造研究所 高柳昌人