二十四節気、七十二候
こんにちは。
今日は、1月5日ですので、もう、正月気分も、すっきりと
新しい動きを展開されていることとお慶び申し上げます。
寒い寒いですよね。
「小寒」ですからいよいよ、「寒の入り」です。
さて、皆さんは五節句をご存じだと思います。
1月7日の人日(じんじつ)、
3月3日の上巳(じょうし)、
5月5日の端午(たんご)、
7月7日の七夕(たなばた)、
9月9日の重陽(ちょうよう)の五つを指します。
1月1日の元旦は別格といたしまして、
1、3、5、7、9の奇数、即ち、陽数を
吉祥日として節句と習わしたのです。
7日は、その五節句の一つ、「人日(じんじつ)」です。
中国の古い謂れに、元旦の1月1日は鶏(とり)の日、
2日は狗(いぬ)の日、3日は猪の日、4日は羊の日、
5日は牛の日、6日は馬の日、
そして7日は人の日として、それらの日には
それらの動物を殺生してはしてはいけないとされました。
と言うことで、人日とは、人を殺しちゃいけないと
言う日なのです。
クマさん、物騒なこと、お云い出ないよって仰るあなた。
いえいえ、あなたの何気ない一言で、相手が動けなく
なってしまうことだってあるのですヨ。
これも相手を殺すことになるんじゃありませんか?
だから、今年の1年は、相手を殺さず、
活かすように接して行きましょう。
年末、正月と飲み過ぎ、食べ過ぎで体調とこころを
崩しそうなこの時期、「七草粥」を食し、胃を落ち着かせ、
1年を乗り切る為に、意を強くするのはいかがでしょう。
<時候を表わす季語>
さて、この1年は、自分の意を強く持ち、相手の意を汲む。
このように過ごしていきたいものです。
だから、7日は意と胃を強くするために七草ガユですネ。
さてさて、「七草」とか「七種」と言われる
季語をご存じの方は多いでしょう。
それでは、七草を言って見てください。
セリ、ナズナ、ゴギョウ、ハコベラ、ホトケノザ、スズナ、スズシロ、
これで、春の七草です。
昨日1月5日からは七十二候では、第六十七候、
「芹乃栄(せり/すなわち/さかう)」となっています。
小寒のこの寒さの中で、冷たい沢の清水に手を入れますと、
手が切れるような錯覚を感じます。
この清水に育つのが芹。
しゃきしゃきと歯ごたえが美味しいです。
日本書紀にも芹の名が出てくるそうですから、
随分古くから日本人には馴染みの食物だったのです。
ナズナはクマの子どもの頃、別名、ペンペン草と
呼んでいた記憶があります。
今では、どの草がどれか解らなくなりましたが、
おばあちゃんと一緒に、七草を採りにいったことが
記憶にあるのですが、この時期は未だ七草が
全部揃わないのです。
旧暦の2月頃、立春の頃が旧の人日ですので
さすがに今はないですヨネ。
でもネ、七草が全部揃わなければ、
スズナ、スズシロはスーパーに
行けば売っていますので、
これだけでも入れて今日はカユを食べて、
嘉愉(かゆ)となれるように生活を改めましょう。
嘉愉(かゆ)とは、他者と善きことを喜び合い、
楽しく愉快に過ごすのはいかがでしょうか?
と言う意味でクマが勝手に造った言葉ですので
あまりお気になさらないようにお願いいたします。
追伸:スズナは蕪、スズシロは大根を指します。
<時候を表わす色>
あなたは今年、どちらの神社にお参りに行かれたのですか?
なかなか、この社会状況では外出すらもままなりません。
もし、神社に行かれ増したら、
多くの神社の鳥居の色は所謂、
「丹色(にいろ)」ではなかったでしょうか。
また、平安年代に作られた建造物も
この丹色を今の世に伝えています。
酸化鉄を多く含んだ赤土から作られるこの色は
神社仏閣、仏像とあらゆる貴種なものに使われました。
これに対して、奈良の都から採れた青土、
これが「青丹(あおに)」と言う色です。
代表的な枕詞として中学校で習ったんじゃないでしょうか?
「青丹吉、奈良の都は・・・」なんて
聞かれたことがあるんじゃないでしょうか。
赤土と青土。
これが日の本の色と定着したのですネ。
さあ、今年は動きましょ!
クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。
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