「死にとうない!」博多の仙厓 告知無料セミナー「活き活き・ワクワクTERA小屋塾ー1年間感謝Zoom&FBライブ」
おはようございます。
クマ女が横から、「ねえ、いつ大掃除するノ?」
エエイッ!
クマはこれから先にゃあ、来年の仕事を
考えなきゃなんねえから他のことなんかできねい!
と、声高で言ってみましたが、クマ女、
どこぞと吹く風とばかりに、
「じゃあ、29日ね、そこだったら何も入れてないでしょ!!!」
クマの三倍もの声高で平然と言い放ちやした。
決定デス・・・。
クマ女に逆らった日にゃ・・怖い。
今日は、「死にとうない」と言うお話です。
世の中、色々な事情があるのでしょうが、
自らの命を粗末にする方々が多くいらっしゃいます。
老若男女と言わず、惜しげもなく
命を捨て去られていきます。
そうそう、コロナも怖くないとばかりに、
マスクをつけないことがステータスのように
思われている方がおいでです。
いやいや、あなたがマスクをつけないことが、
他の人に対するリスクかも。
(他者に不安感を与えること自体がリスクです。)
さてさて、江戸時代の後期に、
仙厓和尚と謂われる方がおられました。
当時からお名前が人口に膾炙するほどの
有名なお方でした。
この方は禅宗のお坊さんなのですが、洒脱と言うのでしょうか、
この方が仰ること、さらに、この方がお書きになる絵画が素晴らしいのです。
出光美術館でコレクションを持っているので、
またいつの日にか展示してくれるのではないでしょうか?
さて、仙厓義梵(せんがい/ぎぼん)禅師は博多の聖福寺で
40歳で住職となられ、遷化された88歳まで、
この名刹におられたのですが、同じ年代におられた
越後の良寛さんに勝るとも劣らない禅僧だと思います。
禅師と言いましたが、生涯に於いて紫衣(しえ)を
纏われたことはなく、黒衣のままで生涯を
通されたところにも、仙厓さんの面白さが
あるのではないでしょうか。
なにも本山の妙心寺から紫衣の禅師号を頂かなくとも、
わしは日の本最初の禅寺(ぜんでら)の住職じゃわい、
と言う声が聴こえてくるようで痛快です。
仙厓さんは亡くなるまでに1000点以上もの絵、書を
書かれたのですが、その中に、ご自分のお名前を
「芙蓉最初禅窟仙厓」と記されているものがある
ことから窺えると思います。
仙厓さんの逸話は多く残されていますが、こんな話があります。
あるとき、往来で大ゲンカをしている夫婦がいました。
旦那が嬶(かかあ)を殴ったのでしょうか、
嬶が大声で「さあ、殺せ!!」
ますます酷い状態になったのですネ。
そこに、仙厓さんが入って、
「おおっ、もっとやれ! 死んだら引導を渡してやる。」
このように言ったものですから、二人はハッと我に返り、
きまりが悪くなったのでしょう。
喧嘩を止めました。
ゆっくりと、夫婦の喧嘩の原因を訊きますと、
「元旦に亭主に餅を食わしてやりたいと嬶が雑煮を
作ったところ、亭主がこの雑煮は軟らか過ぎて
食えたもんじゃない。」
これが痴話喧嘩のもとだと解った仙厓さん。
持っていた紙に次のように書いて夫婦に渡しました。
「富士の白雪、朝日で融ける。
今朝の雑煮は煮て溶ける。
夫婦喧嘩は寝て解ける。」
実に洒脱な書ではないですか?
さてさて、この仙厓さん、亡くなるときに、
「死にともない」と言ったそうです。
死にたくないと言うのは、禅を極めてこられた方
とも思えないと仰る方もいるでしょうが、
クマは、この言葉こそが仙厓さんを
好きになった言葉なのです。
生きとし生けるもの、すべからく死ぬのは必定。
これは解っているからこそ、死にたくないと言う
気持ちを吐露できることこそが、
刹那を生きるものの最高の最後
なのかも知れません。
「自分は全身で生きた、だから死に執着はない」
このように言うことも素敵なことですが、
クマは仙厓さんのように生き、死んでいきたい。
途中で自らの生き(息)を止めることなど、粋じゃない。
それは単なる、遺棄に過ぎない。
最後の最後まで生きたいと言う
こころを持って行きたい。
最後に仙厓さんが書いた
「大黒天」の賛を読みあげます。
「大黒を祈るなら
博多ごまの糸わたり
手もとを下げれば
此方へまいる
手もとをあぐれば
にげていく
ちがわぬ ちがわぬ」
この賛のとおりにすれば、来年は
身に合ったお金が入ってくるかも。
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