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視点をずらすことの大切さ

新年の明けで今年は動こうと思っている方も
いらっしゃるでしょう。

でも、この社会状況も考慮しながら、
バランスを取ることが大切です。

そのとき、次の3つを考えてみてください。

○ もっと視点を自由にずらすこと。

○ 一点のみに立ち位置をとらず、常に動くこと。
(上下左右を考える。もしかしたら、時間の概念も採り込んで。)

○ 自分の芯を強く、大きくすること。

今日はどうすれば上記のような観点に立てるのか、
そして自分の芯を強く、大きくすることができるのかを
一緒に考えてみましょうか。

目次

視点を自由にずらすことができない人の特徴

嘗て、上記のような行動がとれないと仰る方に
どんなことが妨げになっているかを訊いたことがあります。

「いや、一所懸命に視点をずらそうとしているんですが・・・」
「視点をずらそうとなさったときに、どんなことに注意を払われましたか?」

「例えば、相手の言っていることに視点を置こうとするのですが、どうしても私の考えと違うなと思ってしまって」
「そうですか、Tさんは相手の言っていることに視点を置こうとしたのですね」
「うん、やはり相手の言っていることを理解することから始まるからね」

このような会話が続いたのですが、Tさんからは視点を
ずらすことに対する妨げがこれだと言う
意見は出てきませんでした。

しかしながら、この会話の中からTさんが
相手に視点を置こうとするときに、自分自身に
視点を置いたまま相手に視点をずらそうと
しているように思えました。

そこでこのように訊いてみました。

「Tさんは相手に視点を置いたときに、Tさん自身はどこに在るのですか?」

Tさんは、「えっ?」と言いながら、あたり前のことをなぜ訊くの? 
って言いたげに、次のように応えました。

「自分を失くしてしまったら比較ができない
ですから、勿論、僕の中にしっかりとあります」

「只管打坐(しかん/たざ)」

禅語で、「只管打坐(しかん/たざ)」と言う言葉を
お聞きになられたことはありますか?

道元禅師の教えとして有名ですが、只管(ひたすら)に、
座禅を組むと言うことでしょうが、
これではどうも取りつく島もないようです。

坐を打つと言う意味がなかなか
思いつかないのではないでしょうか。

「打つ」と言えば、
棒か手か何かを持って叩くと言う意味に
捉えてしまいますが、

ここでは、一つのものと一つのものが
ぴったりと合わさることと考えてください。

このような意味合いから、徹すること、
あるいはなりきることと捉えてみてはいかがでしょうか?

つまり、「只管打坐」とは、
ただひたすらに、坐ることに徹してみよ。
このように聴こえて参ります。

「視点をずらすコツ」も実は、この、
「只管打坐」と同じことではないでしょうか?

相手の視点になりきって観る。
その瞬間は自分がなくてもいいんです。

自分があればどうしてもそこに引っ張られ、
比較が生じてしまうのではないでしょうか?

思い切って自分をその視点まで、
ずらして観てください。

そうすれば、次のような状態は
嘘のように消え去ると確信します。

○ 行動が遅い。
○ 周りが観えない。
○ 不安な気持ちが拭えきれない。
○ 深刻にことを考えすぎる。
○ 結果が出ているのに見過ごしてしまう。

視点をずらすことが出来ない人は、どうしても
自分にしかベクトルが向いていないので、
上記のような状態になりがちです。

上記の状態が霧のように消え去るときに見えるのは、

自分が抱えていたと思っていた心配事が、
実は何の実体もなく、自分が勝手に作り出していた
ことなのです。

あるいは、微かな実体があることを自分が想像の中で
大きくしてしまったことが見えるのです。

視点がずれたその瞬間に、その実体を
しっかりと感じることができるのです。

重い荷物を横に置く

われわれの生活の中でも、
視点をずらして観ることで、

例えば、それまで重荷と思っていたことが、
主に実体のないことだったってことが解ることがあります。

視点をずらすことを、私は別の言葉で
次のようにお話することもあります。

辛いときは、背負っている荷物をちょいと
横に置いてみてください。

背負っている荷物がどんなものなのかを
知らないで重い、辛いと言っている方が
おられるのではないでしょうか?

荷物を横に置いて、荷物を眺めて観ましょう。
背負っている荷物を横に置く方法が解らない方の
ために次の方法を伝授します。

腰を少し落として、両手を肩の上に、
そこにリュックサックのひものように、
肩に食い込んでいるひもがあります。

これをそれぞれの手でしっかりと掴んで、
思いっきりグイっと、「エイッ!!」と
引き上げ自分の横に置きます。

どうです?
置けましたか?

しっかりと自分の荷物を観てください。

これは何時間もかけてすることではありません。
また何時間も横に置いておくことはできないでしょう。

だから、横に荷物を置いたときの、感覚、感情を
味わってください。

そして一杯のコーヒーを楽しんでください。
これも視点をずらす方法です。

今日はここまでお読みいただき、
ありがとうございます。

このように私と一緒に「自分を知り」「自分の軸」を確立することで、これから先のあなたの人生を活き活き、ワクワクとそして、真剣に動いていきませんか?

近々、幾つかののテーマでZoomプレ講座をご提案します。
結芽創造研究所 高柳昌人

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