皆さんは、何かを決定するまでの時間 ってどのくらいですか?
あなたは情報を自分に必要なものかどうかという観点で
考えたことはありますか?
今、あなたの周りにあるのは、あなたが決断するために
必要な情報ですか?
目次
- ○ あなたが決断するために必要な情報は何ですか?
- ・① まわりの情報を集める。
- ・② 選択肢を3つまでに絞る。
- ・③ 自分が今必要なものを優先する。
- ・④ 直感を重視する。
- ○ 「当機(とうき)」という言葉があります。
あなたが決断するために必要な情報は何ですか?
今日ものっけから何だい?
そりゃあ、事の次第ってもんだろう。
その通りですよね。
じゃあ、質問を変えます。
「この商品、同じ種類なんですがちょっとだけ違います。
2つのうち、どっちが欲しいですか?」
Aさんが言います。
「いやあ、どっちも良かったら決められないねえ」
「じゃあ、もうちょっと時間があれば決まる?」
「でも・・」
Bさんが言います。
「そりゃ、左の方だよね」
「どうして左を選んだのですか?」
「だって左の方が持ちやすそうだから」
Aさんは決められない。
Bさんは即決。
何が違うのでしょうか?
Aさんは決めようとしていないですよね。
Bさんは「持ちやすそう」という決定的な
要因を付け加えて左をとりました。
この2人の違いは、「決める」という意識を
持っているか、いないかです。
この場面では2つから1つに決めてもらおうとしていますが、
現実の生活の中では選択肢が無数にあることが
通常ではないでしょうか?
2つから1つを選び出せない人が無数から
どうやって1つを選べるのでしょうか?
現代は無数の商品、無数の情報が皆さんを覆い尽くしています。
さあ、1つに絞らないと、身体や頭が
商品や情報でがんじがらめにされてしまいますよ。
そこで、決断するために次のようにやってみてはいかがでしょう。
① まわりの情報を集める。
「えっ? 情報が一杯なのにまだ情報を集めるの?」
こんな風に言っているあなた!
あなたは情報を自分に必要なものかどうかという観点で
考えたことはありますか?
今、あなたの周りにあるのは、あなたが決断するために
必要な情報ですか?
必要な情報を集めるために、あなたが信頼のおける人、物から、
その決断に必要な情報をとるようにしてください。
② 選択肢を3つまでに絞る。
情報を集めた結果、動けなくなっている人をよく見ます。
心理学では多くの情報があればあるほど1つへの選択は
困難になるという実験があります。
せっかく集めた情報ですが、スパッと捨てる
除法を取ってください。
<情報 ⇒ 除法>
いらないじょうほうはじょほうなんてネ!
<でも、間違って大切なものを捨てたら
どうするのと心配性のあなたへ>
そういうときは、捨てなくてもいいから、
「ちょっと横に置いてみてください」
だんだんに捨てることに慣れてくると思います。
そして、その選択は間違っていないと思いますヨ。
③ 自分が今必要なものを優先する。
例えば、冒頭の例で言ったように、
「この商品は、持って帰りやすい」
こんな風に優先順位をつけるのはいかがですか?
④ 直感を重視する。
直感って、感かよっ!?
つっこみを入れたあなた!
直感とはあなたの経験と知識と知恵に基づいて
発揮されるものですよ。
直感を信じないのは、あなた自身を
信じないと言うことです。
「当機(とうき)」という言葉があります。
「機」はチャンスです。
まさにそのチャンスに出合ったその瞬時と言う意味ですかネ。
チャンスは前髪を掴まなければすぐに通り過ぎてしまいます。
後ろ髪を掴めばいいと、即断せず、ぐずぐずしていると、
そのチャンスはさっとあなたの横を通り抜けてしまいます。
「よし!掴もう!」としたときには、
そのチャンスは後頭部が禿げていることが多いのです。
クマは何度もこの後頭部が禿げたチャンスに
会ったことがあります。
それどころか、後から考えれば日常の中でいっぱい
在ったチャンスが観えないことが多かったように思います。
なぜこんなことばかり起きたのでしょうか?
答えは簡単。
普段からチャンスを掴むための準備を
していなかったからです。
それでは、チャンスを掴むための準備とは?
◇ 目を養う。
チャンスはどんな形をしているか解りません。
これまで人が掴んだチャンスがどんな形をしていたかは、
書籍として残っています。
知識を積めば積むほど、これまでのチャンスの形が
鮮明になってきます。
ただ、チャンスは二度と同じ形では出てきません。
得た知識をフル活動して、新しいチャンスの形を
常に想像することが大切です。
ここから智恵が生まれます。
智恵がチャンスを連れて来てくれます。
◇ 耳を養う。
チャンスが近づく音を聴きとらなければ、
せっかくチャンスが通っていても解りません。
耳を養うためには、他者の話をひたすら聴くことです。
相手が言っていることの言外にあることは何か?
相手が伝えたいことの本質は何か?
相手が本当に望んでいることは何か?
これらのことを聴こえるようにすれば、
チャンスが出す音も聴こえてきます。
ですから、耳を養いましょう。
◇ 口を養う。
チャンスが近づいても、声をかけなければ
一瞬も止まってくれません。
チャンスの足は速いのです。
「ねえ、お茶、どう?」
これで、足を止めてくれるチャンスはないでしょう。
「ボクはたくさんお金を持ってるヨ。
ボクはこんなに偉いんだヨ。」
あなたのことばかり話しても、
興味を引きません。
さっき、聴くことをお話しましたよね。
相手のことを引き出す為に、
質問をしてみたらどうでしょう。
「君のイヤリング可愛いネ。どこで買ったの?」
相手のことをしっかりと観て、
相手が嬉しくなり、思わず話したくなることを訊きましょう。
◇ 味覚・嗅覚を養う。
人間は成功することができるとわたしは信じていますが、
失敗することもあります。
というよりも、失敗の繰り返しが、
成功に導かれる一番の近道かも知れません。
失敗し、涙する。
この涙はどんな味がしたでしょう。
わたしも幾つもの涙の味を覚えています。
鼻をつんとつく苦みを伴った懺悔の
においも覚えています。
その涙を拭い、何度もチャレンジすることで、
チャンスを掴んで成功を収めれば、
きっと馥郁とした豊かな味や薫りがすることでしょう。
こんなわたしは、他者と話すとき、
相手の涙の味が解るとは言いませんが、
今、どんな気持ちで涙を味わっているだろうと
想像はできます。
相手に共感してそばに居てあげることができます。
その相手のチャンスをアドバイスという形で伝え、
相手がそのチャンスを掴む瞬間を共有できる
かも知れません。
色々な味やにおいを味わうことは大切な
ことだと思います。
◇ 触感を養う。
これがチャンスだと思っても、
それはダミーということが結構
多いものです。
触ってみて本物のチャンスかどうか
解るようにしましょう。
チャンスは前髪を掴む。
だけど、その前髪がアデ○○スだったらどうします?
掴んだとたん、スルッと抜けてしまいます。
掴んだものが本物かどうか解る為に
触感を磨きましょう。
あっ、触感と言っても手で触るだけではなく、
空気を感じることもこの触感に含みます。
つまり、空気を読むことも大切な要素です。
◇ こころを養う。
チャンスは繊細なものです。
あなたのこころが素直でなければすぐに
見抜かれてしまいます。
こころは外部の情報が入ってきて
初めて反応するものです。
頭と同じ情報入手経路を持っています。
つまり、目、耳、口、味(舌)、鼻等の感覚。
さて、このように同じ情報入手経路を持つ
頭とこころが違う点はどのようなことでしょう。
頭は自分のフィルターによって勝手な判断を
することがありますが、
こころはあなた自身を純粋に現わして
しまう点だと思います。
だから、誰もがこころを隠したく
なるのでしょうかネ?
チャンスがあなたを好いてくれるように、
こころを磨きましょう。
さあ、普段からご自分の五感+こころ(宗教ではよく六根と言います。)を養って、努力を怠らないならば、
間髪いれずにそのチャンスをしっかりと掴むことができるのです。
これはと思うチャンスを自分の力で掴みとってください。
さあ、ここまでお話してきましたが、
ちょっとは、決断することに役立つでしょうか?