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七十二候では十七候「霜止出苗(しもやんで/なえいずる)」

おはようございます。

ここのところ、クマのもう一つの専門であるコーチングの方で、

「いつからでも今と未来をつくる@人生10倍改革」ワークショップを5月から開催するので時間を使っていました。

今日は少し時間をとって、日本を観てみましょう。

今日から、七十二候では十七候「霜止出苗(しもやんで/なえいずる)」になっています。

 

さて、今の時期、田舎では田植え前の苗代(なわしろ)が薄緑の絨毯のように、あちこちに点在し、目を和ませてくれます。
霜の寒さから解放された苗(なえ)が、すくすくと伸びている様子が目に映ります。

なんと、和やかな春の空気でしょう。5月に入ってからの躍動的な田植えとは対照的な景色です。

青きそら 立山連山の 白く雄々しく

目を落つれば 早苗の

薄みどりなる 絨毯の上に

こころ広まる  (クマ:お粗末)

 

白さと青さのコントラストがリズム良く苗を植え込んでいくお百姓さんの目を休ませてくれます。

ところで、皆さん、筍はもう食されましたか?
筍が美味しい時期となりました。

地面からチョコッと頭をだしている筍。
1日ほおっておいたら、20~30センチは伸びてしまいます。
そうなってしまうと、もう固くて食べることができません。

 

筍は頭を出すか出さないか、土がチョコッとひび割れた所を上手く掘るのがコツのようですが、

「えっ? こんなとこにホントに筍があるの?」なんて思いながら、お百姓さんの言った所にほり(つるはしのような筍掘りに使う道具)を入れてみると、「サクッ。」

いい音がして筍がおぎゃっと出てきます。

皮ごと焼いて!
美味しいですよネ!!
たくさん食べヨ!!!
今日は晩酌のあてに、竹の子のさしみ、

タラの芽の天ぷらを奥さんに作ってモラヲ。

<時候を表わす季語>
季語とするものは、目に見えるもの、耳に聞こえるものだけではないのです。
この候には、「亀鳴(かめな)く」と言う季語が出て参ります。
あなたは、亀の鳴く声を聴いたことがありますか?

厳密に言えば、亀は鳴かないのだそうですが、あくびやゲップをしたときにもれる音や、威嚇音は出すようです。
だから亀は鳴かないと言うのですが、

俳句の世界は目や耳に捉えられないもの・ことを感覚として音や文字にすることでより深い音や感覚をわれわれに伝えてくれます。

秋には、蚯蚓(みみず)が鳴きます。
「蚯蚓鳴く」。
こんな季語を創り出すなんて

わが古人は面白い民族です。

<時候を表わす色>

この候になりますと、尾形光琳の『燕子花図屏風(かきつばたずびょうぶ)』を思い出します。

そこに一面に描かれた燕子花。

「燕子花色(かきつばたいろ)」、「杜若色(かきつばたいろ)」は、青味がかった紫色ですので、光琳の絵そのものの色です。
この杜若と並び称されるのが、「菖蒲(しょうぶ)」でしょう。

この花は、5月5日の男の子の節句に欠かせないサトイモ科の菖蒲ではなく、アヤメ科の花菖蒲のことです。
色濃い紫色です。

同じ漢字を使いますが、「あやめ色」と言いますと、赤味がかった明るい紫を指しますので、混同し易いですから注意しなければなりませんネ。

今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

今日の写真はクマの本『季語と色で知る七十二侯〜日の本歳時記エッセイ』にも載っけていますので、ゴールデンウィークに、こころを休無と思います。一度よんでみてください。

*また、この本をベースに「美しい日本の文化をあなたの感性に取り込む無料ワークショップ」を4月29日、30日の両日で開催します。

興味がある方は下記に詳しくありますのでご覧ください。

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