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ストレスの解消法ー「莫妄想(まく/もうぞう)」

おはようございます。
こんなに寒いと肩とか凝ったり、ストレスが溜まりやすくなります。
ストレスを溜め込まない方法の一つとして、
楽しくなる習慣化があります。

レンガ積みの青年のように、一つひとつのレンガを
積み上げることで、この場所に協会が立ち、
日曜日毎にミサに村中の人々が集まり、にこやかに
話をしている、なんて素敵なことなんだ。

と思いながらレンガを積んでいると幸せな気分に
なれるのではないでしょうか?

クマも、昨日、クライアントとお話しながら、
その方が仰る方々のお顔を想像しながら、楽しくなっていました。
このように楽しくなるような習慣を自分の時間として
作っておくことはストレスを良い方向に持っていく方法だと思います。

ということで、今日は、ストレスホルモンについてお話しましょ。
まずは、皆さん、アドレナリンと言う言葉をご存知だと思います。
ストレスホルモンとして有名な物質です。

このアドレナリンは闘争、あるいは逃走ホルモンと言われ、
副腎から分泌されるのですが、動物の行動で説明すれば、
獲物を捕獲するとき、あるいは強敵から逃れるときに分泌され、
運動器官への血液量の多量な供給を図り、心臓から全身の筋肉へ
血液を多量に送り込むことで、筋肉を増強し、能の働きを
活発化することで獲物を容易に捕獲できるようにする。

あるいは、瞳孔を大きく広げることで相手の動きをより捉えやすくする。
また、少々の手傷を負ったとしても痛いと言う感覚を麻痺させる働きをします。

このアドレナリンは気持ちを楽しくさせるものではありませんが、
ストレスホルモンの分泌によってわれわれの身体に
大きな変化をもたらすものだとご理解いただけたでしょう。

さてここから、われわれの気持ちを楽しくさせて
くれるホルモンを紹介しましょう。
オキシトシン(oxytocin)と言う脳下垂体下部から
分泌されるストレスホルモンですが、このホルモンは
「幸せホルモン、愛情ホルモン、抱擁ホルモン」と呼ばれます。

これが分泌されると

◯ 幸せな気分になる

◯ 脳や心が癒され、ストレスが緩和する

◯ 不安や驚怖心が減少する

◯ 他者への信頼の気持ちが増す

◯ 社交的になる

◯ 学習意欲と記憶力が向上する

◯ 心臓の機能が向上する

◯ 感染予防に繋がる

と言われています。

どうです?
素敵ななストレス反応でしょ。

このホルモンが分泌されることにより、ますます幸せな気分になり、
相手を信頼し、不安感がなくなり、学習意欲や能力が高まるのです。

だから、幸せな気分になりたければ他者と話をし、その中から学び、
知識をつけ、人々を信頼する、そして、人を愛することから始めましょ。

そのことの連鎖が大きな輪になり、集団の中で
生きることを学ぶ理由なのです。

一つの魂から分化して、人間と生まれたわれわれが学ぶべきことなのです。

このための一助になればと、クマは以前、禅語をお話しました。
今日は、一つだけ紹介しておきましょう。

 

<strong>ストレスを軽減するために1

~「莫妄想(まく/もうぞう)」</strong>

 

コーチング・セッションをしておりますと、よくクライアントから
次のような質問を受けることがあります。

「クマさん、今回一つの大仕事を完了したんですが、
なんかストレスが溜まりに溜まったって感じなんです。
なにかストレスをなくす方法を教えてください」

なるほど、誰にでもストレスはあるものですが、
大きな仕事をやり遂げた彼は、満足感と同時に
深い疲労感を持ったんですネ。

クマの経験からしますと、やり遂げた仕事が
100%満足感を持ったとすれば、ストレス度合いは
小さなものだと思うのですが、彼は深い疲労感があり、
ストレスが溜まっているところを見ますと、自分の気持ちに
添わない方向を抱えたまま、仕事を進めたようです。

ストレスは現代病と言われるようですが、ストレス自体は
他者との関係で成り立つ人間社会であれば
いつの時代にでもあったのではないでしょうか?

勿論、『清須会議』の時代においても相当のストレスが、
すべての武将にかかっていたことでしょう。

なにせ、織田家の跡目相続の態をなした後見人争いと、
彼らのどちらに就くかで自分の領地が大幅に
違ってくると言う会議で、それまでのように戦という
実戦で勝ち取るものではなく、腹の探り合いで決まる
会議と言う物に左右されるのですから、
これはもう大変なことですよネ。

このような安土桃山時代において、同じような
ストレスを抱えた人たちは、どのように
ストレスをなくそうとしたのでしょう?

この時代には、心理学と呼ぶ学問体系も、
精神科医もいないのですが、どうも
「禅語」と禅僧がいたようです。

少しコジツケが酷いのですが、我慢していただき、
これから暫くはクマと「ストレスを軽減するために」
と題して禅語を紐解きながら、ストレスについて
考えて参りましょう。お付き合いのほどお願いいたします。

まあ、クライアントに言われて急にやってみようと
言うことで、どのように皆さんには届きますか
チョット不安ではありますが、数回に亘って考えていきます。

フウ~、長い前置きになってしまいました。
第1回は、「莫妄想(まく/もうぞう)」を掲げましょう。

さて、そもそも、ストレスはどのようにして生じるものなのでしょうか?
自分がいて他者がいる。
これだけでもうストレスが生じます。

目に光が入る。
これだけでも、ストレスが生じます。

われわれの周りは、会社においては
上司がいれば部下になる人もいます。

部下のストレスが高く、上司はストレッサー
(ストレスを生じさせる本(もと))かと言いますと、
一概にそうとも言えません。

上司にとってその部下がストレッサーというようなことも多々あります。
また、金持ちがいれば、そうでもない人がいます。
このような関係において、個々にストレスが生じてくるのですネ。

アダムとイブがエデンにいたときには、
ストレスなど無かったのでしょうネ。

なぜならば、何一つ対立するものが無かったからです。
ところが、智慧の実を食べて、自分対○○の形が生じたのです。
比較をすること、もっともっとと欲を持つこと。

これが大切ではないとは言いません。
これらによって、人間社会は出来上がっているからです。

しかし、自分の周りがすべて対立するもの、対立することと
考えることは、自分を疲弊させる結果しか生まないのではないでしょうか?
悩み、苦しみ。これが原因となり病気が生じることが多いと聞きます。

「莫(まく)妄想(もうぞう)」とは、妄想すること莫(なか)れと言うことです。

他者と対立することで、色々と考え、
不安が生じ、悩みが生じるのです。

枝葉末節なことを思い浮かべたとしても、
それら雑念からは何の行動も起こり得ません。

人間は行動しないと、ますます自分にのみベクトルが
向き、人を悋み、羨むばかりです。

そもそも、苦しむのは何のため、哀しむのは何のため、
これを突き詰めていってあなたはどのような答えを得るのでしょうか?

「あいつがあんなことを言ったからだ」
「ぜんぶ、世の中が悪いんだ」

このように仰った方がおられました。悲しいことです。
この方も口から出たこれらの言葉に、一瞬とまどったようでした。

わたしはそのとき、何も言って差し上げられなくなってしまいました。
そのように仰るその方が、ただただ悲しくて。
わたしは声もでず、泪を浮かべていました。
その方は、じっとわたしの目を見つめ、
大粒の泪を流し始めました。

われわれは、現実社会において、差別や区別の中で
生きています。
それでも、それが対立する根拠ではないのだと思います。
自分自身の中で対立するこころを持ってしまうが故に
生じる悪心だと思います。

何も妄想することなく、こころを相手に向けて、
余計なことを考えなければ、対立している根源は
何かなどと思い悩むことはなくなるのではないでしょうか?
最初から、何も問題は生じていないのではないでしょうか?

一つのことをやろうとして、そのことに徹することで、
少々の問題が生じたとしても、いつの間にか
そんなことすら忘れて、ふっ切れているのではないでしょうか?

今日は、すごく長いブログになってしまいました。
クマの身体は熱くなってアドレナリンやドーパミンがグルグル回っているようです。
一人で興奮してしまいました。

*こんな話を2月からセミナーとして開催します。
詳細は後日、お知らせします。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

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