第三十六候「大雨時行(たいう/ときどきに/ふる)」
おはようございます。
8月1日、七十二候では、第三十六候「大雨時行(たいう/ときどきに/ふる)」です。
この候は集中豪雨が多く、地面を叩くような雨が降るという意味ですが、
今日の日の本はどうでしょうか?
今年も続く異常気象。
大雨が降っているところ、38度を超える地域。
そろそろお天道様のお心をいただきたいものです。
クマはこのような異常気象、異常経済を
やっとこさ過ごしております
どうか、コロナを昇華させて、
日の本の経済を回復させておくんない!
そのためには、まず、国民の心が真っつぐにならなきゃならないですよね。
そして国民の心を鎮めるために、政治家は今何をなすべきか、
しっかりと腹を括ってもらいたいものです。
閑話休題、
また、これから先、台風が増えて参ります。
被害を及ぼさないことを祈ります。
台風じゃなくてこんな雨は涼しさを
運んでくれるのではないでしょうか?
夕立に
匂い立つかや
夏木立
夕立に
いのち頂く 夏木立
夕立にこころも涼むような感覚を持ちたいものです。
これが今回の「大雨時行」の意味です。
今日は夕立のようにサアッとここまで。
<時候を表わす季語>
今年もクマは物事に熱中し過ぎたのでしょうか、
頭がくらくら、汗ダクダク。
お陰で這い苦も駄句駄句。
こんな日にゃあ、風呂にでも入って、さっぱりとして、
「浴衣(ゆかた)」なんぞをさっと纏い、縁台で将棋を指す・・・、
なんて風情もとんと見なくなってしまいました。
糊が利いた浴衣と言う意味で、
「糊浴衣」なんて季語もあります。
暑き日の
褒美とばかり
糊浴衣 (クマ:駄句)
次の候では、もう立秋ですから、この候は「土用(どよう)」。
1年の内でもっとも暑い頃です。
いかがです?
もう鰻は食されましたか?
「おうよ! 土用には必ず鰻を食することにしているゼ!」って
勢い込んで仰った方がおられました。
この方、年に4回も鰻をいただくんですかネ?
源内さんにまんまと乗っけられたようですネ。
そもそも、源内さんは暑い土用の丑の日に現代と違い、
鰻を丸のままぶつ切りにして火を通した鰻を売ろうとして
今で言う、キャッチコピーを作って、脂ぎった鰻が
夏を乗り切る精力強壮の基なんて言ったんですネ。
だからクマですら、土用の丑の日と言えば、
鰻を食したくなるんです。
しかしながら、土用は年に4回あるんです。
陰陽五行において、万物は木(もく)、火(か)、土(ど)、金(きん)、水(すい)の五元素からなるとされ、春を木、夏を火、秋を金、冬を水と当て、各季に変化する春分、立夏、立秋、立冬前の約18日間を土と表しました。
これが土用です。
だから、土用は年に4回あるんですネ。
まあ、今はこの夏の土用のみが取りはやされていますがネ。
今年は鰻の稚魚が大量ときているので、
年に4回いただいたほうがいいのカナ?
<時候を表わす色>
こんな変な気候ですが、京都にはこの時期、
美味いものがいっぱいです。
今日野菜、モトイ、京野菜と呼ばれるもので、
今日だけではなく、いつ食べても美味しいものです。
さて、色とりどりの京野菜をイメージしますと、
あなたには幾つの色が浮かんできますでしょうか?
すぐに5,6種類、いやもっと多くの色が
浮かんできたのではないでしょうか?
それではその浮かんできた色を何何色と
声に出して言ってみてください。
ここからが本当の質問です。
「あなたが何何色と言った中で、その野菜の名前が
付いた色は幾つありましたか?」
いかがでした?
案外と野菜の名前がその色を表わしていないことにお気づきでしょう。
そうなんです。
日の本では、桃や柿、梨等の果物は
色として表わされるのに対して、
野菜は色として表現されにくいのですかネ?
さて、ここからがようやく、今回の色の登場です。
「茄子紺(なすこん)」。
茄子を思い浮かべれば解りやすい色です。
濃い紫色。
インド原産とされるこの茄子は8世紀には既に
日本に入っていたそうですから、平安貴族も
大いに食したのではないでしょうか?
まあ、この茄子紺と言う色が定着したのは
どうも江戸時代に入ってからのようですが、
所謂、伝統色の「紺色」よりも深く紫色
がかかっているということで
「茄子紺」と付けられたのでしょう。
<追記>
こんな話も含めて、「日本を活き活きと美しくするために、今、我々は何をすべきか?」というテーマで、月1、2回の勉強会を作ろうと思います。
このような日本の文化だけではなく、教育、思考、経済、その他のジャンルを含めた勉強会にしたいと思います。
もう少し先に、あらためて詳細をお知らせしますのでお待ちください。
FBライブを使うか、Yahooライブを使います。
今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。クマこと(高柳昌人)向龍昇人でした。