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行動するってどうすることでしょうか?

おはようございます。

ここのところ禅語をお話することで、クマが考えるコーチングとは

どのようなことなのか、また大切なことは何なのかと言うお話をしてきました。

ここまで色々とコーチングと禅語を絡めてお話してきました。

皆さんは禅語とコーチングが近しいものだと

少しは思っていただけたでしょうか?

両方とも、あなたが自分で自分の言葉に気づく。

両方とも、あなたが自分で自分の行動を決める。

両方とも、あなたが自分の軸を見つける。

このような作用を果たすための灯りのようなものです。

 

コーチングというネーミングからアメリカから最先端のスキルを

輸入したと思っていらっしゃる方が多いのですが、

現在、企業で多く採用するようになっているコーチングは、

江戸時代から各商店の家訓として成立していた、所謂、

「企業理念」を本として具体的なお客様に対する心構え、

行動を謳ったものとクマは考えています。

 

また、アメリカで1992年、Coach University が誕生し、

プロのコーチを養成し始めたのですが、そのときの

コーチングの手法については、当時のスポーツコーチを

勿論題材、手法として取り上げたのですが、その他に、

ビジネスとして日本企業がどのように爆発的な成長を

遂げたのかを大きな題材として研究していますし、

松下幸之助氏、井深大氏といった日本を代表する

起業家を題材として取り上げています。

この結果として、コーチングが徐々に変化を伴って、

現在の形になってきているんですネ。

 

クマ自身はコーチ21(現在のコーチA)において、

コーチングを学ばせていただき、2003年から

プロコーチとしてコーチングの実践に努めてきました。

しかしながら、いつごろからか、この学んだコーチング

だけではなく、クマは日本の起業家たちの研究と、

古くから伝わってきた禅語や日本文化の中で

培われた文化をコーチングの基盤として、

パーソナル(自己基盤、自己の軸)を中心に

考えるようになってきました。

 

今日は、コーチングにおいて、重要な「行動する。」と

いうことについてクマ語でお話します。

 

さて、行動することで、何がどのように変化していくのでしょうか?

 

コーチの中には、相手の行動目標に焦点をあてることを

中心にコーチングをされている方がおいでです。

 

クマは相手の行動目標に焦点をあてることを

コーチングの目標とは考えていません。

相手が持っている自分軸とその意識の変化こそに

焦点をあてるべきだと思います。

そのために行動そのものではなく、

その人に焦点を宛てています。

 

焦点を人にあてることで、行動の基盤となるその人の自分軸、

言い換えれば、コア(核)、価値観というものがきちんと

その人自身が理解することができるようになります。

 

この自分軸を理解することが、今後の様々な目標に対して

向って行く大きなポイントとなるのではないでしょうか。

 

クライアントの成長過程を簡単に説明すると次のようになります。

 

一つの目標を達成する。

      ↓

自分軸(コア、価値観)を感じる。

      ↓

新たな経験をして、目標を達成する。

      ↓

自分軸に沿った行動はワクワクし、気持ちが軽くなることに気づく。

      ↓

さらに経験をする。

      ↓

自分軸をしっかりと理解する。

      ↓

新たな経験、目標が、意識しないでも自分軸を反映させている。

      ↓

自分軸に沿った行動は、目標を最短時間で達成することを理解する。

 

 

閑話休題、

利休居士がこのように仰っています。

 

「稽古とは一より習い十を知り

  十よりかえるもとのその一」

 

何事も、習うときには、一から始め、二、三、四、五と進み十まで習い、

その次は再び初めの一に戻って、改めて二、三、四、五と順に進みます。

 

しかし、初めて一を習うときと、十から戻って再び一を習うときとでは、

その習う人のこころのレベルは全く違うものです。

 

このこころのレベルをあげることがわたしのコーチングの目的です。

こころのレベルをあげることは、自律することに繋がります。

 

また、どんなお稽古事でも、最初、所作(動作)がなかなか覚えられず

お師匠さんに怒られたことがあるのではないでしょうか。

 

何度も何度もお稽古しているうちに、頭で次の所作(動作)を考えなくても、

スッと手や足が出来るようになります。

 

これを現代的に言うと、「学びの4段階」ということができます。

 

1段階  知らないしできない(無意識の無能)

2段階  頭で解っていてもできない(有意識の無能)

3段階  知っているが意識しないとできない(有意識の有能)

4段階  無意識でできる(無意識の有能)

 

この4段階の無意識でできる(無意識の有能)の状態になって初めて、

自分の軸を自分で大切に考えられるレベルではないかと思います。

 

この状態では自分の意識は、自分の行動に向くのではなく、

相手が何を求めているかを考える方向に、

向かっているのではないでしょうか。

 

自分の軸意識と目標がひとつの方向で固まっているから、

これを達成することで誰が喜ぶかが大きく

クローズアップされてくるのだと思います。

 

行動を起こさせることにのみ終始してしまう。

目標を達成することにのみ終始してしまう。

 

これは、行動と言う変化ではありますが、

その場その場の変化しかもたらしません。

クライアントに必要なのは、一時的な変化ではなく、

内面のシフト(より高次元な自分への変化)ではないでしょうか。

 

クライアントが何を成し遂げたかというよりも、

クライアント自身が誰であるかを

しっかり観ることをわたしはサポートしていきたい。

 

そして、クライアントが人生において調和がとれているかをサポートしていきたい。

 

そのための、自分軸作りをサポートしていきたいと考えています。

 

今日はここまでお読みいただきありがとうございます。

禅語ではなくて、つまらなかったでしょうか?

たまにクマは在らぬことを口走ります。

前後不覚と言ったところです。

ご海容いただきますよう。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

 

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