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思い込み2ーコミュニケーションとは?

こんにちわ。

昔、ある女子大で講義をしました。

今日は、その時、学生たちへのフィードバックを

書いていて、気が付いたことをお話します。

 

「聴く」実験として、2人ペアを組んでもらい、

Aさんが「楽しかったことを話す。」、Bさんは

これを黙って聴く。(途中で、口を挟まないことを

原則。うなづき、ウンウン、そうなのね、ぐらいはOK)

 

まず、Aさんに3分間話をしてもらいました。

次に、聴いていたBさんから、Aさんに聞こえた事を

フィードバックしてもらいました。

こんどは、役割を変えて3分間です。

 

これを終えた後、全体で、この実験をしたことについて、

思ったこと、感じたこと、見えたこと等を話してもらいました。

 

ある学生が、こう言いました。

「私は、コミュニケーションをとるのがにがてなんです」

「どうしてそう思うの?」

「相手と目を合わすことができないんです」

「そうなの。」

「だから、コミュニケーションをとるのがにがてなんです」

 

この学生はコミュニケーションがにがてと

言ってますが、本当でしょうか?

 

この学生とペアを組んでくれた学生に聴いてみました。

「彼女は、コミュニケーションをとるのはにがて、

その理由は目を合わすことができないからと言ってますが、

あなたは彼女と会話していて、目を合わせてくれないことで

違和感がありましたか?」

 

相手の学生は、

「彼女は確かに目をあんまり合わせませんでしたが、

一所懸命、うなづいてくれていたので、私の話を聴いていて

くれていると感じ、安心して話ができました」と言いました。

 

「彼女が話すときの印象はどう思いましたか?」

これに対しても、

「身振り、手振りを使い、表情が楽しそうだったので、

話を聴いていて私まで楽しくなってきました」

 

こんな会話でした。

 

はたして、この学生はコミュニケーションをとるのが

上手くないのでしょうか?

 

この学生は、きちんと心は相手に向かって立っています。

また、自分のことを話すとき、相手に伝えようと一所懸命です。

ただ、相手と目を合わすのが、若干にがて。

 

これは学生にかかわらず、一般の方も同じように

考えておられる方が多いのではないでしょうか?

わたしは、きちんとコミュニケートしていると思います。

皆さんは、どう思いますか?

 

今日はここまでにして、明日、「コミュニケーションをとるとき、

相手の目を見なければいけない」となぜ、思い込んだのかと

いうことを一緒に考えてみましょう。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

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