知識の共有

目次

• ○  知識の方程式？
• ・我々人間の脳の仕組みは？
• ・まとめ

知識の方程式？

マズローの欲求5段階を、ご存知の方が多いでしょう。
原初的欲求から、

1、生理的欲求
2、安全の欲求
3、所属欲求
4、自我への欲求
5、自己実現欲求

この5つに分けられていますよね。
この彼は、どうも所属の欲求を十分に充足しないまま、
自我の欲求を考えているようです。
あなたの周りにもこのような方がいませんか？

さて、知識というものは下の式で
考えられるのではないでしょうか。

知識 ＝（自分の中での既存知識の咀嚼＋他の知識との組み合わせ）＋ （他者の知識との融合）
　　 ＝ 智慧（社会への普及、貢献）

知識を得たときに、自分の中で咀嚼し、
また他者への共有で新たなものを作り出し、
新たなことを生み出すことを智慧、
言い換えれば、イノベーションと呼んでいいですよね。

健全な成長過程の中で、集団への帰属欲求が先で、
その中で自分を認めてもらいたいという
自我欲求が芽生えてくるというのが、
マズローの成長過程です。

我々人間の脳の仕組みは？

これは、我々の脳を見ても解ることだと思います。

人間の脳が、脳幹、旧皮質、新皮質から成り立っている
ことを小学校で習いましたよね。

脳幹は、生命維持を司る器官です。

例えば、心臓。

この器官はどんな状況においても
休んだことはありません。

また、あなたの意思に関わりなく、
あなたが死ぬまで血液を送り続けます。

次に、旧皮質です。

この皮質は、動物としての原初的欲求を
司る器官です。

これはマズローが言うところの生理的欲求、
安全の欲求に該当する部分です。

生命維持に関わることとして、
食べる、眠る、性欲、群れると言う欲求です。

どの要素も必要不可欠なのですが、
食べる、眠る、性欲は直接的で解りやすいと
思いますが、

群れると言うことに関しては生命維持とは
少し遠いと考える方がいらっしゃる
のではないでしょうか？

今は周りに人がいることが当たり前でしょうが、
人類の起源において、人間は牙を持たず、
鋭い爪を持たず、弱い生き物でした。

その状態においては、種の保存のために
群れを見つけること、

その群れに入ることが何よりも大切だった
のはないでしょうか？

この群れがあって始めて、
性欲も満たすことができます。

3つ目の脳が、新皮質です。

ここでは、喜び、悲しみ、夢、希望や創造と
言った『こころ』の部分を司っています。

生理的欲求 → 安全の欲求 → 所属の欲求 → 自我の欲求へと、
下の欲求を充足することで、より高次の欲求へと進んで行きます。

ここで大切なことは、前次の欲求が満たされていなければ、
次の高次の欲求を充足させたと思っても、何か不安感が残り、
大きなストレスを抱えやすくなるということです。

まとめ

現代は、他者とのコミュニケーションが
とれなくなっている方が増えています。

この状態で、いくら会社での地位が上がっても、
いくら収入が増えても、所属の欲求という段階で
集団社会への帰属が果たされていなければ、
孤独感を常に抱えることになるのではないでしょうか。

我々の脳の重層構造が、脳幹 → 旧皮質 → 新皮質 と
いう順番になっているのは、この順番でそれぞれの欲求を
満たせということではないでしょうか？

そして、この状態を経ながら、他者のために何ができるかを考えていくことが本来のコミュニケーションのあり方であり、また成長するということではないでしょうか？


先ほど言いました「複数のベクトルからシャワーを浴びることの重要性」がこれからの時代の方向性だと思います。近々にこれを大テーマにしたセミナーを展開していきますので、お待ちください。
結芽創造研究所　高柳昌人

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