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あなたはいつも「主人公」

年の瀬となり、何となくあなたの周りは
慌ただしくありませんか?

こんなときこそ、自分自身のことを見つめる時間を
30分でよいからとるようにしてみてください。
こころが落ち着きますヨ。

今日は、「ストレスを軽減するために」というテーマで、
「主人公(しゅじんこう)」についてお話します。

ああ、役者の話?
いや、違います。あなたご自身のことです。

目次

我々は自分自身の主人です

「我々は自分自身の主人ですよね」

今、変な言い方だね、当たり前じゃん! と
思われた人がおられましたら、
その方にお聞きします。

あなたは、自信を持っていつ、如何なる時でも、
ご自分がご自分の主人であると明言できますか?

ちょっと大きな地震がきたら、あたふたあたふた。
これでは、自信を持って主人公とご自分を言えませんよ。
自分と言う主体性が常に明確になっていて、不動であること。
これが主人公と言う意味です。

さあ、いかがでしょう?
あなたは何事にもしっかりとご自分を
見詰めていらっしゃいますか? 

そして、その行動はご自分からでてきた
ことと明確に断言できますか?

禅語に「惺々著(せいせいじゃく)」と
いう言葉があります。

中国の瑞巌師彦(ずいがんしげん)禅師が仰った
言葉ですが、この方、毎日ご自分に向かって、

「おい、主人公よ! 惺々著かい?」と尋ね、
「はい、ちゃんとはっきりと目覚めております!」と
ご自分でお応えになられたそうです。

如何なる時もご自分の主体性を
見据えておられたのでしょう。

近代哲学の父とされるデカルトの
「我思う、ゆえに我あり」は、まさに
この考える主体を自己とした発言ですが、
中国では、もっと古くから本性の自己
(真実の自己)を見詰めていたんですネ。

余談ですが、「坐禅」の坐は、
土の上に2人が向かい合って対話をしている
様子を表しています。

ここには、あなたと他の人が居る訳ではありません。

本来本性の自己と現実界に今いる自分が対座して
対話していると考えていただくと解りやすいですかネ。

ご自分の内を観ることを表す字と
観ていただければいいと思います。

パラクラインとオートクライン

コーチング・セッションのとき、
「聴く」と言うスキルをお伝えするときに、
よく「パラクライン、オートクライン」と言う
細胞の働きのお話をいたします。

一つの細胞が情報を他の細胞に伝えるとき、
シナプスと言う回路を相手の細胞に接触させ、
情報を移動させます。

これを相手の細胞から見ると、自己以外の細胞が
分泌した因子(ホルモン)の影響を受ける事となります。
このことをパラクラインと言います。

そしてここが大切なのですが、今相手に出した情報と
同じ情報を自分で自分の細胞に、シナプス(回路)を
突き刺すことで、自己が分泌した因子を自分にも戻します。
このことをオートクラインと言います。

この作用によって自分が出した情報を
自分でも確認しているのですネ。

細胞の話はそのままわれわれ人間にも当てはまります。
細胞の集まりが人間を作っているのですから。

人は人に話をしながら自分でも自分の話を
聴いているということです。

突き詰めていきますと、常にあなたは、
もう一人の本性の自分に語りかけている
ことになるんですネ。

だから、ご自分という「主人公」からは
逃げる術はないのですよ。

自分が常に自分にとっての主人公という意識を持つ

自分の人生なのだから、順風満帆に進んでいるときも、
逆境にあるときも、どのような環境においても
他者や環境に流されることなく、

自分自身の考え、信念を持って、分を果たす
ことが大切ではないでしょうか?

自分が常に自分にとっての主人公という意識を持って、
常に自分の五感を研ぎ澄ますことで、

それまで聞こえなかったことが聴こえてきたり、
見えなかったことが、観えたり、感じたりする
のではないでしょうか。

そうすることで、どのような環境に置かれようとも、
すべてを敢然と受け入れることができる自分が
そこに在るのではないかと思います。

受け入れると言うことは、流されて従うこととは違いますヨネ。
敢然と受け入れることが大切です。
敢然と生きることをよしとして、これから先を進みましょう。

あなたは絶対に逃げることのできない
ご自分から、逃げようとしていませんか?

結芽創造研究所 高柳昌人でした。

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