ブログ

Blog

「自分の軸」を作り、今、あなたが心身共にビルドアップしていく必要がある訳

「自分の軸」を作ることがこの時代には最重要となってきます。

なぜならば・・・

我々は個々では生きていけないのです。
そして同時に自分のことが案外と見えないものなのです。

だからこそ、集団の中で活き活きと生きるために、まず自分を知ることから
始めなければいけないのではないでしょうか?

目次

「自分の軸」があなたと他者の結びつきを強化する

このように言いますと、
「ああ、私は自分の軸をしっかりと持っている」
と言い切った方がいました。

とても素晴らしいことだと思います。
どのような変化もゆっくりとしか起きない平安時なら。

歴史を振り返ってみますと、どのような時代にもこのような方は
いらっしゃいました。

しかし、「産業革命」「フォード型自動車」「飛行機」が出てきてからの
世界の変化の速度と方向性の広がりを見てください。

日本においても、「明治維新」「第二次世界大戦の終了」において
大きく考え方、ベクトルが変化してきました。
そして現況における「コロナ・ウイルス」。

現状は、今年に入ってからコロナにより社会状況が大きく変化しています。
決してコロナ・ウイルスは一過性の現象ではないと思います。

全ての環境がこの先変化していくでしょう。

フィード・バックとフィード・フォワード

これまでは、コーチングでは、「フィード・バック」を口にする方が
多くいました。いや、現状ですらこれを掲げている方もいます。

しかし、フィード・バックは、実際に起きたことと目的の位置を修正しながら、
目的に近づく方補です。

だから、フィード・バックをするときは、自分の立っている位置が変化して
いないことが大きな要素となります。

でも、あなたは、現在の環境において、「自分の立っている場所」がいつまでも
同じ座標にあると言いきれますか?

これからのベクトルは、「フィード・フォワード」と考えていきましょう。
内発的な動機を強く持って、将来に向けて自分で目的を決めて、実践していく
方法です。

次のように考えられるのではないでしょうか?

① 初期の目的を目指して行動をとった結果、新しい色々な情報、知識が加わることで、
② 自分の現在地点(立ち位置)も進捗状況に従い、螺旋階段を昇るように変化し、
  観えること・観えるものが違ってくるから、
③ 目的を変えることに躊躇しなくなること、また、目的が変わることが妥当と
  考えるようになるからです。

5Gがもたらす変化は?

さて、もう一つ、これらの時代時代の変遷を観てきますと、
どの時代でもそうだったのですが、時代が大きく変わるときは、
情報量が激増してきます。

勿論、これからの時代は5Gの普及と共に、われわれの環境に於いて
桁外れの情報が溢れています。
まさに、ビックデータ、オープンデータの時代です。

この情報量に流されないで、必要なデータを選別するためには、
まず自分の足元をしっかりと観ることが大切だと思います。

足元をしっかりと観て、自分の軸を創るためのヒントは、
自分の方向だけを観ていては、決して感得できないと言うことです。

これからの時代(智慧の時代と私は考えます)に於いて無くてはならないことは
次の2点と考えます。

① 集団意識を持つ

  個であることを失くせと言っているのではありません。
  むしろ、個の軸を強固にすることで、集団への意識付けが増すのだと思います。

  われわれ人は、1個の単体での活動範囲は限定されたものとなります。
  細胞は、莫大な情報量を確保するために、個々の細胞間にシナプス(回路)を作り、
  シナプスを張り巡らすことで、情報の確保を図ります。

  これと同じことが人間にも言えるのではないでしょうか?
 (このお話をしますと、長くなりますので今日はここまでといたします。
  何時の機会にかお話したいと思います。)

② 変化を常に意識する

  SNSを観ていましても、メールからスタートした環境がツイッター、
  フェースブック、さらにLINEへと急激に変化しています。

  これから先、どのような変化をするのか想像だにつきません。
  しかし、変化することを怖がっていては一歩も先に進めなくなりませんか?

変化することの大切さ = イノベーションの大切さ(1)

変化することの大切さを今の言葉で置き換えると、
イノベーションではないでしょうか?

「クマさん、このところの風潮を観ていると、何もかもが変化のスピードが速いよね。
いや、変化しないことが悪いと言う風潮すら感じるんだ。」

このようなことをお話になられた方がいらっしゃいます。
その方は、変化しないものにこそ価値があると仰しゃいました。

そこで、その方に、変化しないものをお訊きしたところ、

歌舞伎に代表される古典芸能、人の気持ち、他者を思いやるこころ。

このように仰いました。
そうか、なるほどネ。

この方はこのようにお考えなんだと思いながら、
次のようにお話しました。

故中村勘三郎師、坂東玉三郎師や先代の猿之助師がわたしは好きなんですが、
彼らは先代、先々代から、「口伝(くでん)」で台詞や所作事を習っています。

お茶の世界でも、裏千家の宗匠がいらっしゃいますが、同じでしょう。
先代が書いた書を読んで精進され、成長されるわけではありません。

この歌舞伎とお茶という長い歴史の中で育まれ、
何代も何代も架けて、繋いできた芸事。

(茶道を芸事と呼ぶことに異句を唱える方もいらっしゃるでしょうが。)
これを守ることの大変さはわれわれには計り知れません。

では、これらの芸を守るために大切なことは何でしょう。
形を変えないように繋いできた、所作。
これは大切な「もの」ですよ。

変化することの大切さ = イノベーションの大切さ(2)

もう一つ、大切な「こと」があります。

故勘三郎師はニューヨークでニューヨーク市警を
舞台にあげました。

玉三郎師は京劇を一から勉強して、今や、中国国内で
「中国の至宝」とまで呼ばれています。

先代猿之助師は「けれん」という宙乗り、早代わりなど当初、
邪道と言われた芸を、芸術の域にしました。

各代の裏千家の宗匠は代替わりの最初に
新たな自分独自の手(趣向)を創らなければなりません。

長い時間を連綿と繋いできたものに、新たな独自の視点を創り出すこと。
これが、彼らに共通する点です。



われわれは、百年前の環境とは違う環境下に生活しています。
百年前は、行灯(あんどん)の明かりであったものが、
電灯の明かりに変わっています。

明るさが変われば、見えなかった「もの」が見え、
観えなかった「こと」が観えるのではないでしょうか。

行灯の伝統は、文字通り、
電灯下(LED)での芸へと変化しています。

われわれの身体も、毎日毎日、
古い皮膚がこそげ落ち、変化しています。

鉱物自体も変化しているのです。
われわれの変化の時間の流れとは違いますが、
石も時間の経過のあと、砂になります。

流れる川の中に身をおいて、自分は少しも流されないでいる
ことはかえって、難しいのではないでしょうか。

だからこそ、「一期一会」の精神で、
変化すること自体を楽しんではいかがでしょうか?

「主人公(しゅじんこう)」という禅語があります。

「ご主人さま!」
私はアキバへは行ったことはありませんが、
この言葉、「主人公」は、『無門関』にある
瑞巌禅師(ずいがん・ぜんじ)の逸話として書かれています。


瑞巌禅師が、毎日、自分に向って、「主人公よ」と呼びかけ、
「はい」とご自分で答えたそうです。

続いて、「惺々著(せいせいじゃく/しっかりと起きているか)」と
自らに問われ、「はい」と答えていたそうです。

禅師が、自分が自分の主人公(ご主人様)であることを
毎日確認していたのは何故でしょう。

自分を創り上げている本性真実の己(おのれ)を常に見詰め、
己を磨くことが大切だと仰っているのでしょうか。

いかに自分を常に自覚するかが大切であるとともに、
その行為が、いかに難しいか、
われわれは知る必要があります。


そして真の自分に目覚めていてこそ、
他者が理解できるのではないでしょうか。

自分をしっかりと捉えられない者が、
他者を捉えられる訳もありませんよネ。



さて、われわれは、何事も二分して考える癖を
持っているように思います。

例えば、善と悪、良いと悪い、自分と他者。


果たして、このような分け方に意味はあるのでしょうか?
皆さん、空海さんをご存じでしょう。
空海と言う字は、
空と海の2面を表わしていて、その両面をその人一人で背負うと言う意味で
名を付けたと今まで、理解していました。

そうではないのかも知れません。

われわれは海へ行って、大海原と空を見たとして、
どこが海と空の境目なのでしょう?

絵で描くと、一本の線で、海と空を分けることができるよ、
と仰った方がおられます。
本当にそうですか?

もしかして、空海さんは、空と海の両界を
それぞれ理解することではなく、
空と海が溶け込んでいる世界にこそ
真実を見出したのではないかと
わたしは思うようになりました。



お茶の教えに、「謝茶(しゃさ)]と言う
言葉があります。

謝と言う漢字には次の2つの意味が含まれています。

感謝の意味。
謝罪の意味。

お茶をいただくお客様から、お茶を点てていただいた
亭主に対する感謝の気持ちを表す。

お茶を点てた亭主から、お客様に粗茶を差し上げた
ことへのお詫びの気持ちを表す。


両面から意味を持っているのが、「謝茶」です。

亭主とお客の両面が合って、初めて
お茶の行為が成り立つと考えるのでしょう。


何事も同じではないでしょうか。


自分を知るために自分の内面(真実の本性)を磨くと、
他者への感謝が増してくると教わったことがあります。
今、この言葉に真実を感じます。

このようなことに「相手を慮る」こと、
「自分自身のこころが軽くなる」ことに
焦点を当てて、「自分の軸」を一緒に作っていきましょう。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

SHARE
シェアする

ブログ一覧

ページの先頭へ