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春たけなわ!?

おはようございます。

庭清む

蹲に降る

紅白の

椿散り敷く

春や闌  (クマ:お粗末)

 

清々しい朝のひかりと鶯の拙くも一所懸命さが耳に心地よく、

今朝起きて、雨戸を開けますと、昨夜の強い雨のせいでしょうか?

庭の椿の花が蹲(つくばい)の水に幾輪も浮かんでおりました。

なんとはなくそれら椿の花々が庭を清めてくれたように感じました。

 

椿は桜と違い、潔く花一輪がそのまま落ちる種類が多いですヨネ。

桜吹雪もきれいですが、つくばいに浮かぶ椿の紅白の重なりは

朝の清々しさをいや増すかのようです。

 

京都の名椿を追っての椿巡りはこれからの季節の楽しみですが、

緑なす苔の上に、赤や白の椿が敷き詰めたように落ちる姿を

美しく感じるのはクマだけでしょうか?

落ちる瞬間を愛でる文化は日本古来の文化でしょう。

 

クマの這い苦の終わりにある、「闌(たけなわ)」という

言葉をお聞きになったことはありますか?

 

宴もたけなわと言えば解りやすいでしょう。

デモね、皆さんどうも使っていながら、本来の意味を

知っておられないのではないでしょうか?

 

たけなわとは、最高の状態を過ぎて、衰え始めている状態、

終わりに近づいている状態を指しているのです。

そしてこの言葉は、「時と共に過ぎて行く良きことを惜しむ。」と

言う意味でもあります。

けっして、あなたは夏たけなわ、冬たけなわとは使わないでしょ。

春たけなわ、秋たけなわ。もう少しこの気分を

味わっていたいと言う気持ちですネ。

 

エッ⁉︎  誰ですか?

クマたけなわって?

クマは未だ咲いてもいませんから、闌ではありません。

まあ、強いて言えば、たけなわを指す

もう一つの漢字が当て嵌るかも。

酣(たけなわ)と書きます。

酒に酔っぱらい、心持ちがふわふわと甘美な

状態を指しているようです。

これだったら、普段のクマですから。クマ酣。

 

今日は何のこたない、雑破なことをお話してしまいました。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

高柳昌人でした。

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