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質問って何のためにするの?

おはようございます。

今日は、昨日に続いて。、厳密には質問をするスキルではないのですが、クライアントには、質問する以上に効果があるときがあります。

 

今回は、「沈黙する」です。

普段の会話で相手が沈黙している状態をあなたはどんなイメージを持って思っていらっしゃいますか?

「おおっ~、この人、すごいな、今、考えてるんだな」

なんて思わないですよね。

 

ゲッ、何かまずいじゃん・・・。

この人何考えてるんだロウ、ってな感じ?

 

そう想う方が多いのではないでしょうか。

しかしながら、コーチングをしていますと、

この沈黙がとっても効果があるんです。

 

クライアントとコーチング・セッション中、

わたしたちは、15分間黙っていたことがあります。

沈黙というのは、例えば2人で話をしているとき、

どちらからも声を発しないでいる状態のことですよね。

しかしながら、声を出していないからといって、

何もしていない、何も考えていないということでは

ないのではないでしょうか?

 

沈黙している間、クライアントの脳の中では、シナプスが

回路を縦横無尽に伸ばして情報を構築しているんですね。

 

最初の何分間は、彼らの頭の中では、わたしの質問に

どのように答えればいいかと言う発想でいっぱいに

なっているのではないでしょうか?

既存の知識と既存の知識を組み合わせて、

違う発想として答えようとするかも知れません。

 

しかし、わたしがニコニコと黙っているのをちらっと見て、

さらに他の知識を脳の奥から引っ張り出そうとするでしょう。

彼らの頭の中がスパークし続けた後、静寂が訪れます。

そこから初めて、自分との対話が始まります。

こころの奥底にじっとしていた本質が徐々に浮かび上がり、

自分が本当にしたいことを自己が声を掛けてくれます。

ここに来てこころが動き、身体にgoスタートを発令します。

頭で考えている内は動けないのです。

 

すこし視点をずらしますが、われわれは相手に対して、

感情を剥き出しにして、怒りのあまり睨み付けるように

黙り込むこともありますヨネ。

これは、ここでいう沈黙とはほど遠いですよね。

また、沈黙は何にも反応しなくていいのだからと

能面のように固まってしまう方がいらっしゃいますが、

沈黙は無反応とは違います。

 

沈黙とは、相手を信頼し、相手がもどかしげに

色々考えている間、注意深く相手を観つめ、

何も言わないで待っていることです。

これにより、相手が自分のこころの内を充分に探索し、

掘り起しを繰り返し、これでいいんだと言うポイントを

見つけだせるようになるのではないでしょうか?

 

あるクライアントとわたしの場合、15分後に、

クライアントの口調がやさしくなり、

自分を冷静に語り始めました。

 

まだまだ、質問をするスキルはありますが、

この辺でこのスキルについてのお話は終えようと思います。

 

ただ、最後に次のことをお伝えしておきます。

ここまで質問が大切なことをお伝えしてきましたが、

このスキルは使えると思い、スキルのみに固執して、

クマがお話した順番で質問をなさったとしても、

失敗するでしょう。

 

大切なのは相手の側に立った質問をすること、

相手の状況に応じた質問をすること。

そのために相手を観ることが必要ではないでしょうか?

高柳昌人でした。

今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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