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枠を外す方法ーやっていることにワクワクする

おはようございます。

今日、東京は相変わらずの寒さ。

さて、今日は何の話をしましょうか?

 

落語をお聞きになられた方はご存知でしょうが、

その日の寄席に掛けられた題目を繰り返すことは

基本、禁じられているようです。

ですから、噺家が自分の出囃子にのって高座に座るまで、

何を話そうか迷いながら、枕話をし、お客の反応を

伺ってから、話を決めることもあるようです。

 

「え~、クマさんやい」

ってクマを呼ばれても、クマは噺家ではなくブログ家で

ございやすから、講座は持てません、てなことで、こんなお話を。

 

え~、お話をしておりますと、ご自分の言っていることしか

聴こえない方がたまにいらっしゃいます。

このような方って、実は、ご自分の言っていることも

聴こえていないようです。

 

人間の細胞の情報伝達手段を見ますと、

一つの細胞から次の細胞に情報を流す際には、

次の細胞に情報を流すと同時に自分にも同じ

情報を流すんですネ。

これをパラクライン、オートクラインと言いますが、

われわれ人間も同じです。

相手に伝える情報を自分の頭にも伝えることで

自分でも情報の確認をするんですネ。

 

だから、相手に話を聞いて貰っている最中に、

相手からヒントも貰ってないのに、自分で

解決策が浮かんでくることってありますよね。

 

これは、オートクラインが働いているからでしょ。

自分の言っていることも聴こえない人は、

劣暗い(おーとくらいん)と言いましょ。

 

昨日、思い込みのお話をしました。

思い込みと言う自分の枠を持ってしまいますと、

周りの声、音や本来そこにある景色に

自分勝手なフィルターをかけて

見えなくしてしまうことがあります。

 

自分には興味のない話になると、

「クマさん、その話は自分とは関係ないんで・・。」と、

急にそっぽを向いてしまう方がたまにいらっしゃいます。

 

なんか、せっかくコミュニティを創ろうとしても、これじゃあつまんないですヨネ。

 

と言うことで、ここから本題。

「自分の枠を外して粋になりましょ!」と言う話です。

 

枠を外す ⇒ 粋になる

 

 

クマはこのような言葉遊びが好きです。

ちょっと強引に行きます(going my way !)が、お付き合いください。

これって、さっき言ってた自分勝手な人の事じゃん。 (;^_^A

 

閑話休題。

まずは漢字の話。

 

「枠」の右側、九に十ですが、卒のそつと言う漢字の俗字です。

この卒は、終に(ついに)とか、一番深い状態を指す漢字ですので、

木で囲み、形を変形させないようにするのが枠です。

例えば、お茶室に炉が切ってありますが、

その炉を守るように、「炉縁(ろぶち)」を嵌め込みます。

土で固めた炉を崩さないように、形を変形させないための工夫です。

これが枠の意味ですネ。

 

さて、この意味を当てはめて、「粋」と言う漢字を考えて見ましょう。

「米」偏が付いていますので、粒が揃っていて、

不純物のないお米の精白された状態を指します。

 

このような意味合いから、「粋」とは、自分を磨き上げて、

自分を誇示せず、他者のことを慮る意気がある人のこと、

あるいはその状態を言ってもいいんじゃないでしょうか?

 

ちなみに、江戸後期の作家、喜田川守貞が著した

「守貞漫稿」の中で、「粋」について次のように書いています。

ちょいと好きな文章なんでのっけてしまいやす。

 

「京坂(字ママ:大阪、京都、関西を指す)は男女ともに

艶麗優美を専らとし、かねて粋を欲す。

江戸は意気を専らとして美を次として、風姿自ずから異あり。

これを花に比するに艶麗は牡丹なり。優美は桜花なり。

粋と意気は梅なり。しかも京坂の粋は紅梅にして、

江戸の意気は白梅に比して可ならん」

 

こんな風に言ってます。

なお、この文章中の「粋」は「すい」と読みます。

純粋の粋です。

 

長々と書いてきました。

不意に酒(ふぃにゅっしゅ)です。

 

日本酒の大吟醸は精白60%以上ですよね。

精白を深めることで美味しい酒ができます。

 

我々のこころも精白可能な限り精白することが大切です。

枠をいつまでも抱え込んでいるのではなく、自分を磨きましょう。

枠をはずして ⇒ 粋 になりましょ。

 

今日はここまでお読みいただきありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

 

 

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