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春分の日、です。

今日は春分の日です。
あなたは、桜にこころウキウキしているのでしょうか?

ウイルスも桜を見てほっこりと矛を収めてくださいな。

 

今回の節気と候は春めいて、動き始めた感じの言葉です。
春分の日と言うことで、昼と夜の長さが

「ああ、そうだよね、おんなじ長さだ!」と

納得された日になりますかどうか、じっくりと

刻を確かめてみましょうネ。

 

しかしクマはどうも、丁度良いバランスだと言って、
動きがないのがキライです。
ちょっとどちらかに傾いていて、それを反対方向に
揺らそうと努力している方が好きなんですネ。
まあ、そうは言っても、これからクマの好きな昼が長くなると思うと・・・。
「うふふ・・。」(?)
ただ、ポカポカの昼寝が好きなだけなんですが。

 

まあ、一定方向に進んできたことが、違う方向、あるいは

違うステージへと切り替わり、変化を起こそうとするときの

一瞬のストップと考えれば、春分の日もOKですかね。
われわれが何か変化を起こそうとするとき、一旦、
それまでの行動をSTOPすることが

必要なときもありますからネ。

 

閑話休題、
このところ、あなたの街で雀を見かけることがありますか?
東京では雀もどきが色々なおべべを着て、
髪飾り、はては鼻飾りをして、ちゅんちゅんと
楽しそうに飛び回っている街は幾つかありますが、
本物の雀は見なくなりました。
何か日本のこれから先を暗示しているようです。
「スズメ(進め)が見えない!?」

 

雀は古来、日本人にとって身近な鳥でした。
昔見ていた原風景が見えなくなるのは寂しいことです。
日の本の原風景は、あたり一面緑に覆われた田圃に、
生まれたばかりの子らを連れて、
「ほら、ここがもう少し待って黄金色に輝いたら、
美味しい食事場になるんだよ。」と騒がしく
教えている親雀たち。
これを案山子がやるものかと田圃の真中で陣取っている。
こんな感じではなかったでしょうか?

 

日本はどこかで方向を見誤ったのではないかと危惧しています。
先進国の内、どの国をみても、主要食糧の自給率が

100%以下は日本以外にないのです。
アメリカ、フランスなどはもともと農業国の面を

強く持っており、ドイツは自給率の重要さを

解ったのでしょう、ここ数十年来の自給率の

推移をみればどのような方向に進んでいるか

一目瞭然ではないでしょうか?

 

わが国だけが、目の前のことのみに視点があり、

自国を守るべき太守のすべきことであるはずの、

国民の食べる元を確保することに目もくれない。

 

「モノづくりの国、日本」
この言葉がどこか遠くで聴こえています。

民を援けない経済など有り得ません。
民を援けてこその「経世済民」、これが「経済」と言う

言葉の語源なのに、情けなくなります。

 

雀来て

子らと遊べや

日の本に

 

(クマ記)

 

雀が舞い降り、それを眺めるわれわれの子孫が

穏やかなお日様のもとで、ゆったりと遊べる

環境をつくりたいものです。

 

<時候を表わす季語>

もう桜が咲いているところもあるのではないでしょうか?
「初桜(はつざくら)」と言う季語があります。
これと同義語として、「初花(はつはな)」と言う季語があります。
日の本の民にとって花と言えば桜なんですが、

どうもこの二つの季語は見える景色が大きく

違うようにクマには思えます。

あなたにはどちらの言葉が響くでしょうか?
また、この時期ですから、お彼岸を表す

季語もたくさんあります。
「彼岸」、「入り彼岸」、「初手(そで)彼岸」、

「終(しま)い彼岸」。
彼岸も過ぎ、亡くなった父母も彼岸に帰り、
此岸にただ一人残された悲しさと、この此岸で

生き切っていこうと強く念じる気持ちがある

のでしょうか、「彼岸過(ひがんすぎ)」と言う
季語まで用意されています。

 

さき彼岸

ああっ嬉し、待つ父母の笑み (クマ:お粗末)

 

彼岸が近づくたびに亡くなった父母の写真や

思い出の品を出して来ては、父母と語らう楽しさ。
どうぞ皆様、いっぱいの思い出を亡くなられた方々

とゆっくり語る日としてください。
<時候を表わす色>

第八候、「桃始笑」でこの優しく光射す季節に

よりいっそう色が映える「柳色」について
お話しましたので、この候でも

こんな色をご紹介しましょう。

 

柳の葉に見える艶やかさに対して、

その柳の葉の裏の色ともいえる

「裏葉柳(うらはやなぎ)」と

言う色があります。
淡い黄緑色で柳色より着物に設えたときに

上品な発色で、クマが好きな染色です。
この他に江戸時代に流行った染色として、

茶味がかった黄緑色の「柳茶」、

以前お話した深川鼠と似た色で

緑味がかった薄いグレーと

言えばいいでしょうか、「柳鼠」。
この色合いは「豆柄茶(まめがらちゃ)」とも謂われました。

どの色も染色として反物にしたときに上品さが醸し出され、

流石に江戸時代人の意気、粋(すい)を感じます。

 

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。
クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

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