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「喫茶去」ー まあ、お茶でも飲んでって

おはようございます。

2日前に、風邪をひき、熱がでています。
妻からは、「ここんとこ一所懸命、お勉強してたから、知恵熱ネ」って。
クマはお子ちゃまじゃないやい!

 

と言う訳で、パソコンの前に座りました。
と言っても、まだ頭がボーとなってます。
何のお話から始めましょう?

「今日はコーチングも休みにしたんだから、

まあお茶でも飲んで、ゆっくり考えたら」などと

お茶を持ってきてくれました。
持つべきものは、良き妻!!

 

「喫茶去」。
お茶を習っている人は、どなたでもご存知のこの言葉。
まあ、一服お茶でも飲んで行きなさいと言う意味に考えてください。
「きっさこ」と呼ばせることが多いのですが、唐の時代にいらした

趙州禅師(じょうしゅう/ぜんじ」の言葉として有名です。
この方は、お寺を訪れる雲水たちが問答を挑むと決まって、
「喫茶去」と言ったそうです。

 

「われわれが歩むべき道は右でしょうか、それとも左?」

「喫茶去」
「目の前にいるあなたはいったいどなたですか?」
「喫茶去」
「赤肉団上の一無位の真人ありとは、いかに?」
「喫茶去」

 

何を問うても「喫茶去」。
渋谷で可愛い子に声かける若者みたいに、

「ねえ、お茶しない!?」(ゲッ、すげえ古い?
これ、クマさんが昔むかし言ってたこと?)今じゃ使わないよネ。
でもネ。

趙州さんは、ナンパじゃないのになんでこんな風に

言ったんだろうと思いませんか?

難しい問答をする雲水を尻目に、「そんな議論はもうおしまい!

お茶だ、お茶だ!」とスタスタと行ってしまう趙州さん。

さて、あなたは「喫茶去」をどのように考えますか?

 

クマのワンポイント・レッスン!!
◇ 雲水の現状を観ましょう!
雲水は問答を真剣に考えて、議論を吹っ掛けています。

このような状態では、恐らく自分の頭の中に色々な

知識が駆け巡っており、趙州さんはどのような答えを

持ちだすのだろう、あるいは、このように言われたら

このように切り替えそう。
などと考えて、顔が強張り、眉がピッと立って、

目が吊り上がり、口角泡を飛ばすかの形相のようです。
このように考えますと、この雲水のベクトルは

自分にのみ向いているのではないでしょうか?
これを和らげるために、お茶でも一服。
こんな風に考えられます。

 

クマのニャンポイント・レッスン
◇ お茶そのものに注目しましょう!
もともと禅問答そのものに、答えはないと言うようです。
だから、自分で感じるために日常生活の中で、

雲水は厳しい修業を積み重ねています。

 

お寺の広い敷地に無数の木々があり、

その木々から落ちる無数の葉っぱを

毎日毎日掃き清めます。
それでも、ちょっと時間が経ち、風が吹けば、

無数の葉っぱがまた落ちてしまいます。

掃き清めることに限りがありません。
また、朝の四時に起き、お寺の堂宇を水拭きします。
夏でも辛いのですが、極寒の冬。

雑巾を水桶に入れようとしたら、桶に氷が張っています。

 

それをパリッと割り、雑巾を固く絞ると、

真っ赤に腫れあがる両の手。

すぐに手の感覚が無くなり、雑巾を絞っているのか、

自分の手を絞っているのかすら解らなくなってしまいます。

このように日常の中に在る、修業に修業の意味があるのならば、

お茶を飲むという日常の動作にも意味を

見いだせるのではないでしょうか?

 

そのように観れば、ありふれた日常茶飯事のなかにこそ、

真理を見出すことが重要なのではないでしょうか?

 

家の椅子の周りにストレスが溜まっていると

思っていらっしゃるあなた。
そのことすらもあなたにとって大きな

意味があるのではないでしょうか?
しようがないと流していては

妥協というストレスが溜まるだけですヨ。
お茶でも飲んではいかがですか?

 

いやいや、お茶を飲むことは辛くはないから、

修業じゃない!
そんな声が聞こえます。
本当にそうでしょうか?

 

趙州禅師は、お茶を飲むというような日常の中にも修業があり、

これが仏作仏行と言っています。

日常的なことを忘れて、いくら辛い苦しい激しい

修業に励んだとしても、

頭の中に造った城に過ぎないと

仰っているように思います。

 

コーチングもスキルスキルと頭で考えているうちは、

コーチ(固持)ング!

頭でっかち、コチコチ頭のような気がします。

お互いに向き合い、楽しくお茶を飲み、

相手の話を聴き、自分の話を聴いて頂く中で、

自分の真実を観つけることが大切なのだと思います。

 

今日はここまでお読みいただき、

ありがとうございます。

クマこと高柳昌人(向龍昇人)でした。

 

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