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感謝と謝茶

今日は「感謝する」というお話をしましょう。

この2年間、まかりなりにも生活してこれました。

ただただ、感謝です。

 

皆さんは感謝するということをどのように理解されていますか?

わたしはこのように考えます。

 

感謝と言う漢字を観ていて思います。

 

感謝とは、相手が弓で射るように鋭い言葉を投げかけたとしても、

それから逃げずに、身体、こころでしっかりと受け取り、

相手の気持ちを感じとること。

 

ようこそ、叱っていただき、ありがとうございました。

このように感謝する気持ちを持ちたいものですが、

なかなか簡単にはいきません。

叱られれば、なんで自分がという頭がムクムクと持ち上がり、

相手に悪態の一言でもつけたくなる。

あるいは、自分はダメだと下を向いてしまう。

 

叱ってくださる人の方が辛いのではないでしょうか?

叱れば恨まれることもあるでしょう。

でも、今ここであなたにきちんと言っておかなければ、

あなたはいつまでも気がつかない。

 

小さい頃、母が叱るときはいつもこうでした。

今思えば、母は辛かったろうな。

でも、あのとき叱っていただいたお蔭で、

今の自分が、マガリナリニモ生きている。

 

クマはコーチとして18年以上も多くのクライアントとお話してきていますが、

考えて観れば、話をしていて、今自分はこのコーチングのスキルを使って

いる、だから次はこうしようなんて思ったことなど一度もない。

(正直言うと、最初の頃はスキルが気になってしょうがなかった。)

今、コーチングを突き詰めて言えば、

相手の気持ちを慮ること。

相手にこころを配ること。

これに尽きるのではないでしょうか?

ですから、私もスキルについてお話をしていますが、

スキルに執着しないことが大切です。

 

他者に感謝する気持ちを持って真っ直ぐに生きましょう。

 

 

目次

謝について

そうそう、「謝」の意味を「ごめんなさい。」とあやまることと仰った方がおられます。

謝罪と言う使い方に現れる使い方ですネ。

勿論、この使い方、解釈も正しいですヨネ。

日本人は、このように一つの字を持って、

異なる2面からの見方をすることがありますヨネ。



これに関連して、今日は『謝茶(しゃちゃ)』と言う言葉をお話します。

日本の文化を表す良い例だと思います。

お茶をしていらっしゃる方には理解し易いでしょう。



この『謝茶』と言う言葉は、主客のこころを表しています。

お客は、出していただいたお茶を喫しながら、

美味しいお茶をいただいておりますことを感謝する。

主人は、このような粗末な茶しかございませんとお詫びをする。



この両者のお互いを思うこころ、お互いにこころを寄せ合う

様を表しているように思います。


また、「善をも思わず、悪をも思わず。」

このような言葉があります。



ついつい、善と悪と二つ並べて、両極と考え比較しそうですネ。



親鸞聖人が仰ったことを唯円が書き留めたとされる

『歎異抄(たんにしょう)』にある言葉として有名な、

「善人なおもて往生をとぐ、いわんや悪人をや・・・。」

にも観える様に、善と悪を正反対のものとは捉えていないのです。



またまた別の言葉に、「禍福は糾える縄の如し」というのがあります。

良いことばっかりが続く訳ではなく、

また、悪いことばっかりが続くわけでもありません。

どちらもあって人生のバランスがとれているんだよと

教えてくれているのではないでしょうか?



われわれ日本人は、古来から民族的に集団意識を持ちやすい民族なんですネ。

これは稲作を中心とした農耕民族だからと言うのではありません。

むしろ農耕が普及してからの方が、権力意識、上下の差別が生まれたと思っています。



永く農耕民族として生活してきていますが、日本人の本質は

変化していないのではないでしょうか?



陰陽道に観られる陰と陽は絶対的なものではなく、

陰が高じれば陽となり、陽が高じれば陰となるとの

思考のもとに、変化しながらバランスをとって

一つのものとして成り立っていると考えられます。



そう考えれば、絶対的な善はなく、また絶対的な悪もないのです。



ですから、「謝」も、感謝する意味と、謝る意味の両方を抱合しているのです。

自分から観た相手だけではなく、

相手の立場に添って相手の目を通して

観えるもの、ことにもこころを置く。

そして思える様を相手にして差し上げる。



このことを端的に表している言葉が「謝」であろうかと思います。



今日はここまでお読みいただき、ありがとうございます。

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