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自分で決心することの難しさ

すべては時間が解決するものだとは思いませんが、
いつまでも相手のことを深く恨んだり、
逆に相手を必要以上に怖がったりする人がいます。

あのとき、彼がこんなことさえ言わなかったら。
部長は僕ばかりを目の敵にしている。
あの人が全部悪いのよ!
あの人の目が私をいつも睨んでる。

これは、すべて相手のせいと考えて
いらっしゃるのでしょうが、
はたしてそうとばかり言えるのでしょうか?

確かに、わたしたちは、弱いものです。
他人の言葉に傷つきやすいことも多々あります。
他人の言動に非常な不安を感じることもあります。

目次

自分が決めたことが全て

しかし、どんな結果にしても、それは・・・、

自分で決めたことではないでしょうか?

他人の言動に影響を受けようと自分で決めた。
これが事実です。

そうであれば、自分で決めたことを撤回できるのも
自分しかいないんだということに
気づいていただきたいのです。

自分の感情をコントロールすることが重要です。
自分の感情をコントロールするためには、
普段の自分の感情の動きをまずは
観察することが大切になってきます。

私は今、怒っている。
この怒るという感情はどこから出てきているんだろう?
怒ることでわたしの得られることは何だろう?
怒ることでわたしが手放さねばならないことは何だろう?

本当のところは何? ーゆるすこと

怒っているときに考えられる訳ないじゃないか。
そうですよネ。
私も最初、そう思いました。

でも、やってみて気づくことがありました。

私の場合は、ちょっと相手の方に焦点角度をずらすだけで、
自分の感情の動きがこんなに違うんだと解りました。

怒ったとき、悲しくなったとき、寂しいとき。
自分の感情が動いたときがチャンス。
自分の感情を覗き込んでみてはいかがでしょう。

そのうえで、相手の感情を許す。
同時に自分の動いた感情も許してあげてください。

許すことは、とてもシンプルなことです。
だけど、とても難しいことでもあります。

許すという言葉をキーワードに、
あなたの感情を見つめてみていただきたいと思います。

やらないで後悔するよりも、やって後悔する?

「やらないで後悔するよりも、やって後悔する方がいい」と
仰る方がいらっしゃいます。

確かに、やらないで後悔することは多々ありますが、
やった経緯について後悔することなど
ないのではないでしょうか?

なぜならば、やって失敗したことは次のステップへの
糧にこそなれ、ここで諦めなければ次の、次の次
ぐらいには成功するからです。

そして、成功した時点で、一旦は
結果として行動を終えます。

勿論、この途中で諦めれば、
「やらないで後悔する」に該当します。

成功するまで継続して失敗を糧にすれば
最終的には成功するしか、他ないでしょう。
そうであれば、「やって後悔する」こと
などないのです。

さて、コーチングにおいても、マネジメントにおいても、
「行動する」ことはもっとも重要なことです。

しかし一概に、「行動する」と言いますが、
クマはクライアントが、この言葉を仰るときに
2つの方向をいつも考えていきます。

英語で説明した方が解りやすいと思います。

一つ目は、「Action」
二つ目は、「Motion」

両方とも日本語で訳せば「行動(する)」という意味です。

「大機大用(たいき/たいゆう)」

「大機大用(たいき/たいゆう)」
という言葉が、『碧巌録』にあります。

「機」は、機会の機です。
チャンスという意味です。

「用(ゆう)」と言うのは、そのチャンスを
どのように用いるかと言うことです。

チャンスを掴んでどう行動をすることで、
このチャンスを活かせるか。

行動することが重要なポイントですが、
やみくもに行動をとるのではなく、

きちんとチャンスの方向を見定めて
行動をとらなければ、大きなチャンスを
きちんと活かすことはできません。

これが、「大機」と「大用」と言うことです。

行動するためには、その行動をもたらす
必然的な動機(機)が必要なのです。

直截的に言うと、

行動するための目的、目標を
しっかり捉えた上での行動がなければ、
結果には結び付かないのです。

つまり、「大機」と「大用」を同時に
働かせて、行動すると決心することが
大切なのです。

さあ、そこで、「行動」を
次のように伝えたいと思います。

行動の「定め」

何事にも「定(さだ)め」があります。
この「行動する」ということにも定めを
造ってみましょう。

ちょっと強引ですが、次のように
考えてみます。

Simple 
Action
Decition
And (or:Addition)
Motion
Except

シンプルに、一つの「意志ある行動」を
決定してください。

そして、覚えておいていただきたいことは、
決して、「単なる行動」をとらないこと。

私は、英語が得意ではないので、英語としては
意味がよく伝わらないと思いますが、まあ、
ニュアンスで言おうとしていることを
感じとっていただければ幸いです。 

Action と Motion の違いは、
Action は、目的を持って、自ら行動を起こすこと。
Motionは、単なる行動、動いている状態や過程を指すだけ。

アクションをとると言うことは、これから先に、
リスクとされることを乗り越える、

あるいは避けながら、目標まで
最短時間、最短距離で到達しようとする
意志を持って行動することと考えます。

「歩歩起清風(ほほ/せいふう/おこる)」
「行動」のまとめ

白隠(はくいん)禅師の『槐安国語(かいあん/こくご)』の
中にこのような言葉があります。

「歩歩起清風(ほほ/せいふう/おこる)」

歩歩とは、一歩一歩のあなたの歩みを指しています。

歩く後に、清々しい風が吹いている。
このような意味なのですが、我々が歩く後には、
何かすごい埃が立ってしまう気がします。

清々しい風が吹くと言うことは
その方の行動が清々しいということです。

では、なぜ爽やかな風が起きるくらいの
行動がとれるのでしょうか?

○行動するとまず決心した。
○行動することに何の迷いもない。
○行動を起こす自分に一本の芯が徹っている。
○方向が定まった意思のある行動を起こしている。

だから、爽やかなのです。
わたしたちもこのように行動したいものですネ。
あなたの行動は、Action それとも Motion ?

確かに、すぐに、自分でこうしようと決心して、行動することは難しいかもしれません。
しかし怖がらずに、ゆっくりでいいですから一歩いっぽ進んでいくことで、段々にスピードも精度も上がってきます。

このことを信じて、
最初の一歩!!

結芽創造研究所 高柳昌人

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